ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 2010

2011-03-04 14:42:03 | Weblog
ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 2010
The Chronicles of Narnia: The Voyage of the Dawn Treader

U.S. Release Date: 2010

■監督:マイケル・アプテッド
■原作:C・S・ルイス
■キャスト:ジョージー・ヘンリー/スキャンダー・ケインズ/ウィル・ポールター/ベン・バーンズ/リーアム・ニーソン(声)/サイモン・ペッグ/(声)/他
■音楽:デヴィッド・アーノルド
■字幕:松浦美奈
■お勧め度:★★★(★)

 「C・S・ルイス原作による児童文学を迫力の映像でスペクタクルに映画化したファンタジー・アドベンチャーのシリーズ第3弾。今回はナルニアの海を舞台に、ペベンシー兄妹とカスピアン王子たちがナルニアを悪から守る7本の魔法の剣を探すため、神秘の島々を巡る新たな冒険の旅へ繰り出していく。監督は「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」のマイケル・アプテッド。
 エドマンドとルーシーのペペンシー兄妹は、兄ピーターと姉スーザンが両親と共にアメリカへ滞在中、いとこのユースチスの家に預けられることに。ある日、壁に掛けられた帆船の絵が動き出し、3人はその絵の中に吸い込まれてしまう。すると次の瞬間、彼らはナルニアの海にいた。そして、溺れかけたところをナルニアの王となったカスピアンやネズミの騎士リーピチープが乗る帆船・朝びらき丸に救われ、喜びの再会を果たす。朝びらき丸の一行は、カスピアンの亡き父王の友人である7人の貴族(七卿)を見つけるため、彼らが消息を絶った離れ島諸島を目指していた。やがて、父王が七卿に1本ずつ与えたというナルニアの剣を東方の島にあるアスランのテーブルに全て並べれば悪の魔法を取り払うことができることを知る一行。しかし、彼らの行く手には不気味な霧とそこに潜む悪が立ちはだかる。こうして、一行はナルニアに訪れた危機を救うべく、数々の試練に立ち向かうこととなるのだが…。」(allcinema.net/より。)

第1作は原作(台本)どおりで良かったが、だんだんつまらなくなってくるような。内容的には単に7本の剣を、それも簡単にみつけ、ラスボスを倒して終わり。そもそもエドマンドとルーシーをナルニア国に呼び寄せる必要も無いような。主演のルーシーが独りで頑張ってるような。第1作は宗教的な内容があったのに比べると、ただの児童文学。それに初の3D「観賞」だったが、中距離のシーン、映像が妙にチャチい。良かったのは字幕が一番、手前に来るせいで、ほとんど無視できたことぐらい。アクション作品なら面白いだろうが、たいしたアクション性も無い作品で特別料金の3D作品は無意味だろうし、お金の無駄。なんでもかんでも3Dにすれば客が入ると思っているとしたら、映画はますます斜陽になるだろう。そもそも高いから観に来ないのだろう。むしろ3Dにする事で見にくくなる。実質的には字幕の後ろに映像があるような形になる。無駄な3Dで、人物像も見にくくなる。小さいせいで3Dにできないリーピチープがやたら目立つような。それに、このシリーズはテーマ自体に無理がある。アスランの最後の言葉で、私は君たちの世界では別の名で呼ばれているという台詞があるが、これはキリストの事だが、原作者の個人的なキリスト像、これ自体はいいにしても、を投影しているに過ぎない。第1作では、この事をはっきり描いたから良かったので、それ無しだと、ただのファンタジー作品になってしまう。これが本と映画の違いだろう。本だったら、7册だったか忘れたが、続けて読んでしまえば、テーマが残るが、数ヵ月おいた映画シリーズにすると、第2作がどうだったかの記憶もなくなる。前2作のショート版をつけるでもしないと分からないだろう。このシリーズ特有の面白さはあるにしても、大作にするのは無理じゃないか。果たして第4作はどうなるのだろうか。重要なキャラのリーピチープは引退。楽しみとしてはユースチスが戻るのだろうが、賢こそうな顔立ちで、そのような展開になれば面白いかもしれない。決してつまらなくはないが、わざわざ3Dで観る作品ではないだろう。


ヒアリング度:★★★
感動度:★★★
二度以上見たい度:★★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★★
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)