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あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

昨日の社楽の会は・・・司法試験に挑戦!

2011-03-11 06:48:18 | 社会科関連情報
昨日は、第345回社楽の会でした。

メインは、大口南小学校 森先生のお話です。

実は、写真を撮るのを忘れるほどおもしろかったのです。

次は、終わってから撮った写真です。



先生は、ある旅行会社で4年間勤務し、その後、司法試験に挑戦するために仕事を辞めました。

何度も挑戦する中で学んだことを教えていただきました。

例えば・・・

1「Aさんは、車を運転中に横断歩道を通行中のCさんをひき殺した」

2「Bさんは、車を運転中に横断歩道を通行中のCさんをひき殺してしまった」

の違いから、

1は、死刑、または無期、もしくは5年以上の懲役

2は、5年以下の懲役、または50万円以下の罰金

であること。そしてその理由。

それが「故意」なのです。

その後、いくつかの事例をもとに、「故意」について考えました。


次に、実際に、司法試験の1次試験に挑戦しました。

それが、先ほどの写真です。これで1問です。

このような問題が60問あり、3時間半かけて解くのです。
(1問あたり3分半)

この問題でも、読んで理解するだけで5分以上かかりました。

合格ラインは(この回は)正解46問以上。

この問題の正答率は8割だったそうです。

噂には聞いていましたが・・・

司法試験、恐るべし!


解き方のコツも教えていただきました。

問題の多くは分からないのです。

分かるキーワードを見つけだし、選択肢を消していく消去法で解いていくのです。

まるでパズルです。それを、短時間に解かなければなりません。

弁護士や裁判官、検事には、思考の柔軟性、スピードを要求していることがわかりました。


次に、グレープフルーツやオレンジの卸売りをする会社で勤めた体験を教えていただきました。

まず、おいしいオレンジをいただきました。

そのオレンジは、どうやって私たちの口に入るのか?


オレンジ1000箱(1箱30$ほど)入りのコンテナ単位で輸入すること。

仕入れは、現地(フロリダ)でものを見て注文し、1ヶ月かかって船で運ぶこと。

市場は、卸売業者二社で運営していること。

仕入れは、社員一人一人の裁量に任されている部分が大きいこと。

「人と違う物を仕入れろ」、すなわち供給の少ない物を仕入れること。

年間10万箱仕入れて、倉庫費や、悪い物の選別費などを差し引いて、

なおかつ売れ残るプレッシャーは大きいなど、

とても興味深い話でした。



今日の話を聞いて、「社会科教師は、知らないことを教えている。」と感じました。

もっともっと見聞を広め、「教えることは、知っている。」と言えるようにならなければと思いました。

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