チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 作品33【原典版】(スコア付き)
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー: ロココの主題による変奏曲 作品33 TH 57 ČW 59【原典版】(スコア付き) 作曲年代:1876年 チェロ独奏:イシュトヴァーン・ヴァルダイ 指揮:ティボール・ボガーニ 管弦楽:パノン・フィルハーモニー管弦楽団
00:00 Moderato assai quasi Andante 00:57 主題 Moderato semplice 01:52 第1変奏 Tempo della Thema 02:44 第2変奏 Tempo della Thema — Cadenza 05:38 第3変奏 Andante 08:08 第4変奏 Allegro vivo 09:22 第5変奏 Andante grazioso 11:22 第6変奏 Allegro moderato 13:17 第7変奏 Andante sostenuto 16:43 第8変奏とコーダ Allegro moderato con anima
《ロココの主題による変奏曲 作品33》は、長らく献呈者であるヴィルヘルム・フィッツェンハーゲン (1848‐1890) によって変更されたバージョンが演奏されてきた。フィッツェンハーゲンの変更は、変奏の順番の入れ替えや原典版の第8変奏を削除するなど大胆なもので、チャイコフスキーの意図に反したものであった。一方、変更は自筆譜に追記される形で行われていたことから、原典版の復元は長らく行われてこなかった。 ロシアのチェリストであるヴィクトル・クバツキーは、1930年から自筆譜をX線を使って分析することで原典版の復元作業に取り組み、25年後の1955年に原典版の復元に成功した。原典版を使った演奏は増えてきており、チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門でも採用する奏者が増えつつある。