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社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

初等社会科教育法 受講生の感想(5)

2025-02-22 07:25:53 | 大学・社会教育講義資料

令和7年2月17日、18日の2日間にわたり、初等社会科教育法の試験(ふり返りレポート)を184名に対して行いました。

時間は90分で、一人平均、約3,800文字(最高6,442文字)をその場で入力しました。この半期で学んだものを、何も見ないで整理して論述することは、本物の力が表れます。貴重なOutputの時間と位置づけています。

これまでもその一部を紹介し、共有してきましたが、今回は、最後の感想を共有します。

次の質問です。 4 最後に、「初等社会科教育法」を受けた感想を書いてください。

前回に続き、10数回に分けて、匿名で全員分を紹介します。

今回は、その5回目。

※ 最後の設問なので、3までに時間を使った人の文章量は少なくなります。4(感想)の文章量で評価が決まるわけではありません。


◆ この授業から学んだことの項目にも書いたように、私はこの授業を受けたことで指導案に対する精神的負担が非常に軽くなり、この一点だけをとっても先生の授業を受けてよかったと思った。

    私の性格として一度取り組み始めたことは妥協することができず、どのラインで完成とさせたらいいか分からないことが多い。また、人を頼ることが苦手で自身で抱え込んでしまうこともある。そのため、なかなか妥協できずに課題の提出がギリギリになったり遅れたり、間に合わなくて結果的に諦めるという非効率的なことばかりであった。そんな現状をふまえて、notebookLMなどのAIは気軽に利用することができるし、自分一人で悩みがちな私にとっては気軽に相談しやすいサービスであった。昨今のAIに対する見解からなんとなくAIの利用は避けることが多く、積極的に活用しようと考えたことは無かった。そのためChatGPT以外にも便利なAIがあるということを知らなかった。もちろん悪用及び乱用は厳禁であるが、アイデアが行き詰まった時やさらにブラッシュアップしたい時には今後積極的に活用していきたいと思った。AIに対する新たな価値観を得ることができたのは先生の授業のおかげであり、今後教員になった時にも心強い味方として活用することができると思うと幾分か肩の荷がおりた気持ちになった。私はまだ中学校の教育実習も残っており、今から来年度の不安が絶えず押しつぶされてしまいそうな気持ちであるが、それでもほんの少しだけ前向きな気持ちになることができた。今まで授業を受けてきてネットにあがっている指導案やAIを活用しても良いと仰った先生はいらっしゃらなかった。元来のやり方も大事にしながら新しい試みも積極的に取り入れていけるようになりたい。

    指導案の作成についての感動が大きいばかりに感想がこの件について偏ってしまったが、この社会科の授業を通して授業の面白さや授業の盛り上がりの作り方などを学ぶことができた。これまで受けたことがないような授業でとても興味深く新たな知見を得ることができました。 ありがとうございました。


◆ 半年間の講義を通して、自分のICT機器を活用技術がまだまだであることに気が付いた。これまでの大学の講義を通して、ICT機器の活用方法や、今の教育現場ではICT機器を使いこなせないといけないということを何度も聞いており、それなりに自分も使いこなせていると思っていた。しかし、初等社会科教育法を通して、ワークシートはパワーポイントでも良いこと、効率よく知識の確認をするためにカフートといった機能を用いること、zoomのチャット機能を使うことで、気軽に発言できたりファイルを一斉送信できたりすることなど、私にはまだまだ知らないICT機器の活用方法があることを学んだ。教師は知識や技能をただ教えるだけの立場ではなくなってきており、そして教師の働き方改革も求められている。だからこそ、発達しているICT機器を活用することで、効率の良い授業準備、効率の良い授業にし、児童生徒が自ら学ぶことが中心となる授業にしていくこと、そして教師の負担を軽減していくことが大切だと感じた。実際に、先生の模擬授業でも、私たち自身が考えることが中心となっており、学びが深まっていると感じた。児童生徒にもこのように、学びたい、学ばなければと思うきっかけ、そして児童生徒自身で考えを整理できたり参加できたり授業を提供することが、教師には必要だと、半年間の講義を通して強く感じた。

従来の自分たちが受けてきた授業をベースに授業計画を立てるのではなく、今どのような教育が求められており、どのような技術を活用していかなければならないのかを常に把握し、自分ができる最上級の授業を行うことができるような教師を目指していきたい。

新しい知識をたくさん身に付けることができた半年間でした。とても面白かったです。半年間ありがとうございました!


◆ 初回の授業で社会科の目標について学んだことで、全15回の授業に対する意識が明確になり、どのような視点で学びを深めるべきか、自身の課題を整理することができた。前期に「初等社会科教育内容」の授業を受講していたこともあり、これまでに習得した知識を活かしながら、「この場面ではどのような工夫が可能か」と常に考えを巡らせながら授業に臨むことができた。

 特に、授業内で紹介された全員参加型の学習活動やICTツールの活用については、一度の講義だけでは理解が不十分であった。しかし、15回の授業を通して繰り返し学ぶことで、その意義を再認識するとともに、模擬授業において実践的に活用することができた。実際に活動を行う授業では、自らの学習意欲を高める要因となり、より主体的に取り組むことができたと感じている。また、他の班の授業を受けることで、新たな視点から授業づくりについて考える機会を得るとともに、多くの工夫を吸収することができた。

 さらに、授業を単に受けるのではなく、「自分ならこう工夫する」「こうすればより良い授業になるのではないか」といった視点を持ちながら参加できた点も、大きな学びであった。その中でも特に印象的だったのが、先生による「アンネの日記」の授業である。この授業を受けるのは2回目であったが、以前学んだ内容を鮮明に覚えていた。それは、授業の展開や内容が印象深く構成されていたからであり、2回目であっても飽きることなく引き込まれた。この経験を通じて、児童の心に残る授業づくりの重要性を改めて実感し、自分自身が教師になった際には、そのような授業を展開できるようになりたいと強く思った。

 15回の授業を通して得た学びは、社会科教育にとどまらず、他教科の授業づくりにも応用できる要素が多く含まれていると感じている。授業を受けること、そして授業を設計することの両方に対する意識が大きく変わり、教育に対する関心と意欲が一層高まった。非常に充実した学びの時間を本当にありがとうございました。


◆ この講義では、社会科の授業以外にも大きく関わる授業のテクニックを学べた。「3つ考えよう」などの簡単に使えるものも知れたことは、非常にありがたかった。パワーポイントやふきだしくんなど私にも扱いやすいツールも知れた。そして、模擬授業の経験はとても大きい。数学にはどのように活かせるのかを考えているととても楽しかった。パワーポイントの見せ方や意見交流の方法など私のこだわりたいポイントも教わることができ、本当にためになった。半期の間、お世話になりました。また機会があればよろしくお願いいたします。ありがとうございました。


◆ 模擬授業を作るうえで、まず実際に教師がいくつか授業のやり方を見せてくれることから、授業の流れやどのような工夫があると楽しく受けられるかを、実感できた。そして、「全員参加型」にするためにはという実際の手順や方法について具体的に、実践的に学べたため、その効果を知ったうえで自分たちも実践することができた。実際に社会科の模擬授業だけでなく、他の授業のプレゼンなどでも活用しており、有効に活用できている。またICTの活用法についても、他の授業にはなく、今の社会問題や社会で求められているスキルに適していて貴重な機会になった。自分の行いたい内容がICTを伝うと時間をかけることなく、そして明確に行えるため、授業を作る際にも手間に思うことなく、楽しく行えた。また使い慣れることもこの授業を通してできたと思う。そして最後に、教師の授業への雰囲気作りの大切さを学んだ。子どもの前で話す際には基本笑顔でいることが、教師に対する安心感や授業への意欲に結び付くと思った。また子どもに周りの仲間への意識を向けられるように声掛けをすることで、他者へのありがたみを感じ、学部が違っても一緒に授業を受けている仲間と感じられ、暖かい雰囲気が毎回ある授業だった。授業は学習をする時間という概念から、授業は子どもの居場所作りだということが今期の授業では強く印象に残っている。


◆ 初等社会科教育法を受講して、「授業ってこんなに楽しいものなのだな。」と率直に思いました。それは私が今まで、他の作業をしてしまったり、指示とは異なる問題を考えたりして受動的に受けてしまっていた授業があったことが思い浮かびました。それと同時に土井先生のような全員参加型の楽しい授業ができるような先生になりたいと思いました。

授業の中で特に印象に残っているのは、生徒同士や、先生と生徒がたくさん対話したり発言したりしながら学ぶ場面です。今まで私が受けてきた授業では、先生が説明し、生徒はそれを聞いてノートを取るという流れが多かったように思います。しかし、今回の授業では、自分の考えを発言したり、他の人の意見を聞いて新しい視点に気づいたりすることができました。その結果、単に知識を覚えるのではなく、理解を深めることができました。

また、授業の進め方にも工夫がありました。一方的な講義ではなく、問いかけを通じて私たちの興味を引き出し、自分から考える機会を与えてくれました。そのため、「知りたい」「考えたい」という気持ちが自然と生まれ、学ぶことが楽しいと感じました。こうした授業を受けることで、生徒が主体的に学ぶことの大切さを改めて実感しました。

さらに、土井先生の授業では、どの生徒も置いていかれないように配慮されていました。クラス全体が一緒に学ぶ雰囲気があり、どんな発言も大切にされていると感じました。このような授業を受けることで、生徒は安心して意見を言うことができ、学びに対する自信を持つことができるのだと思いました。

私は将来、教師を目指しているので、今回の授業で学んだことを自分の授業づくりに生かしていきたいです。特に、生徒が主体的に学ぶことができるような問いかけの工夫や、うまくICTを活用するなどして、全員が参加できる環境づくりを意識していきたいです。また、学ぶことの楽しさを伝えられるように、自分自身も常に学び続ける姿勢を大切にしたいと思いました。

今回の授業を通して、生徒一人ひとりの考えを尊重し、学ぶことの喜びを感じられる授業をつくることができる先生になれるようになりたいと思いました。


◆ 社会科教育法は今期の講義の中で一番受けるのが楽しみになれるような講義内容だった。しかも、自分が苦手な社会科の講義でこのような感想が最後に出てくるのは本当に自分でも驚いている。よい授業についての記述でも書いたが、授業内での先生の全員をきちんと見ていることが本当に素晴らしいと思った。これから大学で受ける講義や春にある中学校での実習で授業を作ることになった際には先生の「全員参加型授業」の考えを意識した授業づくりを是非していきたいと思った。今まで出会ってきた先生の中でこれほどまでに「全員参加」を大切にしている先生はあまりであってこなかった。特に今は学習の個別最適化をはかるために児童の学習は個人にゆだねるという考えが主流になってきている。しかし、そこだけを重要視していては学びに差が生まれるとともに、興味のあること以外の内容にはあまり時間を割かなくても良いという問題点もある。「全員参加型授業」の良いところは決して過去の一斉授業のように教師がいうことを同じようにやればよいという考えではなく、知識習得や意見を出すことを全員が参加できるようにし、考えることや共有することは自分たちで考えながら行い、最後に発表することでそれをまた全員が共有し全員の学びにつなげるような教育を目指していることだと思う。

これから、教師になると小学校高学年から日本史や地理が始まることで知識量に差が出てきたりしてしまいがちだと思うので本講義で学んだ工夫やICT機器の活用、児童との接し方などを大切にしていきたいと思う。


◆ 今までは、つまずいている子に個別で時間を割くと上位の子に学びがないものとなってしまうし、逆に中間層~上位層に合わせると全くついていけない子が出てくると考えていたので、特に教育実習中は苦戦しましたが、初等社会科教育法を受けた今振り返ってみると全員参加できる授業の工夫がまだまだ足りなかったのだということに気付くことができました。授業のハードルを低くし、できる子だけに答えさせるのではなく、できる子にはヒントを出させることで全員学びのある授業になることを学びました。おでこにグー、全員立たせる、Kahoot!、パワーポイントの様々な活用法、zoomのチャットを活用した授業法など、自分が実際に教育現場に出たときに役に立つような具体的な実践方法をたくさん学ぶことができ、とても濃い講義でした。ありがとうございました。

個人的に第15回に受けた「アンネの日記はなぜ破られたか」以外の講義で興味があるものばかりだったので、どこかの機会で聞きたいです。


◆ 今まで様々な初等系の授業で模擬授業を行ってきたが、それらの授業とはまた大きく違った内容のものが完成して非常に面白かった。大学三年生になって様々な授業形態に挑戦してきたが、こんなにもICT機器をメインで取り扱ったのは初めてだった。最初は右も左もわからず、混乱をしていたが、やはりなれると簡単で授業もスムーズに進んでいった。そして授業計画を班のメンバーで考えているときも、共有用のパワーポイントやワードファイルを作成して常に誰かが変更を加えていた。ICTと聞いてそんなの授業だけの話でしょ。と思っていった場面もあったが、実際に共有して同時に操作できる有用性はすごいし、また一つパソコンが使いこなせるようになったといえるだろう。おそらく今後ICT機器はどんどん目覚ましい進化をしていくと考えている。そこで時代やICT機器の波に流されないように日ごろからある程度情報を収集していき、活用につなげていけるようにしていきたい。

 また、模擬授業の形態も、今までの授業形態では一日に一グループ行い、その協議会を残りの時間で行うというものが多かった。しかし今回はその中で、一日二グループ授業を行っていた。それによって、それぞれのグループのこだわりや個性、どんなところに重きを置いて、何を学んでほしいのかなど、工夫しているところが見えてくるようになったため、非常にためになった。また全体の授業を通して明るく、和やかな教室環境づくりができており、みんなが授業を受けやすかったし、みんなが授業をやりやすかった。教育実習でも強く感じたが、授業は日ごろの教室の環境づくりやクラス全体の雰囲気が非常に重要である。そしてそこには教員が密接にかかわっているといえるだろう。常に教員が怒ってギスギスしていると、生徒も互いを注意してしまう間柄になってしまうし、教員がずっと静かにしていると、発言してはいけないのかもしれないという雰囲気に陥ってしまう。教室はかなり教員のテンションにゆだねられているのだ。日ごろから雰囲気づくりを大切にしていくこと、そうすることで無理に明かるくふるまわなくても和やかな雰囲気で授業や日常生活が進んでいくと思った。今回の社会科の授業では社会の授業を行う上で重要なことやICT機器をを用いる方法やその効果的な活用など、実践的な知識ももちろん多く学んできたが、それよりも、全教科に共通する技術や授業というもっと根本的な部分に目を向けることで発生する問題やその解決策、生徒との触れ合い方、関わり方など、教員としてかなり初歩的な技能や力も学ぶことができたと感じている。自分は中学校に配置されるとなると美術を教える立場として社会科自体とのかかわりは激減するに違いないだろう。そして今は小学校でもある程度の教科担任制が持ち込まれており、社会の先生が社会を教えるという形態も珍しくない。むしろ今後はそちらが主流になっていくに違いないだろう。その中で本講義で学んだ教え方、伝え方は十分に社会科以外でも活用できるし今後も必要になっていく知識だと思うので今後も積極的に実習や教員採用試験などでそのスキルを活用していきたいと感じた。


◆ わたしはこの初等社会科教育法の授業を受けることができて本当に良かったと思っています。21年間生きてきてまだまだ知らないことがあることに改めて気づかされたと同時に、学んだことを実生活に活用したいと強く思わされた授業でした。ICTの活用方法や子どもたちへの指示の工夫、授業中の教師の立ち回り方の工夫など、教育実習前に知ることができていたらより有意義な実習にできたのではないかと思わされるものばかりでした。しかし、社会に出る前にこの授業を受け、さまざまな知識を蓄えることができたので、今後の長い人生でぜひこの学びを活用していきたいと思いました。土井先生、半年間本当にありがとうございました。


◆ 講義を受けて、様々な考えや授業方法を知った。私の知らないことばかりで、授業内容の構成に幅が出たと思う。


◆ この授業を受けて、今までの授業というイメージがガラッと変わった。例えば、AIは使ったら怒られるものだと思っていたが、指導案に使えることなど適切に使えばよりよい授業づくりにつながるのだと学んだ。他にもハンドサイン、課題は子どもたちからなど先生の授業は工夫が詰まっていて、どれも記憶に残っている。主体的に取り組める授業は子どもの学びにつながると身をもって実感できた。

また、私はICT機器はいわゆる機械音痴で、初回の授業でとても不安だったが、そんな私でもICT活用ができると分かった。実際に使ってみるととても楽しく、今までは知らないから怖かっただけなのだろうかとも感じた。そして、塾の授業で試しにかふーとを使ってみたけれど生徒の反応もよかった。また、発達障害をもつ児童の家庭教師でもパワーポイントを活用して教えるようになったが、今までよりも理解がはやく、集中力も続くようになった。この授業を受けていなけば、紙で教えるままの授業だったと思う。

様々な知識やICT活用に挑戦するきっかけ、温かい授業づくりのための方法などたくさんのことをくれて本当にありがとうございました。毎回の授業がとても楽しみでした。ICT活用を学びながら、よりよい授業のために子どもたちのために私ができることは何なのか考えていきたいと思う。


◆ 自分たちの模擬授業ではPowerPointやZoom、Kahoot!、ワードクラウドなどのICTツールを活用しました。私はこれらのツールに関する知識が少なかったため、グループのメンバーに助けてもらいながら授業を作成しました。実際に活用してみることで、ICTの便利さを実感するとともに、使いこなすためには事前の準備や練習が必要であることを学びました。
また、ICTは単に授業を楽しくするためのツールではなく、児童の意見を可視化したり、考えを整理したりするためにも有効であることが分かりました。さらに、「教師は平等に指導するのではなく、公平に指導する」という考え方を聞き、児童一人ひとりの特性に応じた指導の必要性を強く感じました。例えば、発言が苦手な児童に対しては、ペアワークなどを通じて意見を整理する時間を設けるなど、児童が自信を持って学習に取り組める環境を整えることが求められているのだと痛感し、自分の授業を作っていく中でメインにしな
ければならないポイントだと感じました。


さらに続きます。

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