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胎内仏 学習会 へ行ってきました

2012-12-02 19:39:13 | 社会科関連情報
今日は、曼陀羅寺で行われた胎内仏学習会へ行ってきました。





説明します。

曼陀羅寺の曼陀羅堂の「観音菩薩像」と「勢至菩薩像」の内部から、室町時代の作と見られる一回り小さな仏像「胎内仏」が見つかったのです。

いわゆるケースとなる「鞘仏」は、江戸時代初期の寛永20年(1643年)頃の作と見られています。

傷みが進んでいたため、2009年10月、京都市の財団法人美術院・国宝修理所に修復を依頼したところ、胎内仏があることが分かりました。

いずれも檜造で高さは約55センチ。
使われていた和紙から14世紀中頃(室町時代)の作と推定されています。



学習会の様子です。

はじめは、江南市歴史観光大使の細川 浄先生の「胎内物の歴史より」





続いて、曼陀羅寺貫首の今井 祐天師の「胎内物発見と修復の経緯より」






 ようするに、室町時代につくられた2体の仏像が中にぴったりと入る2体の仏像を江戸時代初期につくり、そこにおさめたのです。

 55センチの胎内仏は愛知県では最大。
 ひょっとすると、日本でも最大かもしれないのです。  

 で問題になるのが、

「なぜ、胎内仏にしたのか」
 
 火事、虫食いなどで痛んだ仏を胎内仏にする例はありますが、今回のものは健常です。

 それではなぜ?

 記録がないので、みんなで推理しましょう。

 ポイントは、「隠す」「守る」「大きく見せる」です。

隠す

・ 何らかの理由で、人に見られたくない理由があった。
・ 特別に由緒があり、盗難の恐れがあった。

守る

・ 特別に思い入れがあり、永年保存ができるようにケースをつくった。
・ 火事等の災害を恐れて、ケースで守ろうとした。

大きく見せる

・ お堂が大きくなったので、見合う大きさにするために一回り大きくした。
  といっても本物を捨てるわけにいかないので、中に入れた。

  まだまだあるでしょう。

  みなさん、推理のアイデアを募集しています。 

  歴史はロマンですね。

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