・ G20外相会合 曖昧な対露認識では機能せぬ
・ 英政権は円滑な移行で責任を
・ 言論と暴力 死守すべき自由とは何か
とくに日本の事情を知る国々の指導者は、ひときわの驚きをもってこの事件を悲嘆している。バイデン米大統領は「日本では何十年間もこうしたことは起きていなかった」と論評した。1930年代以来のことだとしながら、日米同盟に揺らぎはないと強調した。
確かに戦後日本において、首相やその経験者が殺害されたケースはなかった。このような事件が繰り返されないためにも、容疑者の動機の解明が尽くされなくてはならない。
背景がどうあれ、この国の戦後史に特記される事態であり、諸外国が日本社会の変容の兆しかどうか、懸念を抱くのは無理もない。
1930年代以来。226事件依頼です。
読売です。
バイデン氏は安倍氏について、「卓越した指導者として国際社会をリードした」と評価し、安倍氏が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」と、日米豪印の枠組み「Quad」(クアッド)を「不朽の遺産だ」と 称 えた。
中国の台頭を踏まえて日本が提案した二つの構想を、米国が採用したのは異例だ。地域情勢を戦略的に分析し、構想を練り上げた安倍氏が外交手腕に 長 けていたのは事実だろう。
ジョンソン英首相は「彼のグローバルなリーダーシップは、多くの人の記憶に残るだろう」とコメントし、マクロン仏大統領も「世界秩序のために取り組んだ偉大な首相を失った」と強調した。
インドのモディ首相はツイッターに追悼の言葉を述べ、「国として喪に服す」と明らかにした。
安倍氏の発信力や交渉力は、安倍氏の力量によるものであると同時に、平和で安全な経済大国・日本の指導者という立場に支えられていたことも、忘れてはならない。その柱の一つである「安全神話」は崩れてしまった。
本当に大きなものを失いました。
産経です。
安倍氏はこれまでも遊説先でやじやシュプレヒコールにさらされてきた。予想される危険を考慮すれば、宣伝カーの上や壁を背後にマイクを持つ選択肢もあった。
元首相を銃弾から守れなかった警備陣には猛省を促したいが、聴衆と近距離の同じ目線で語ることを選んだのは、おそらく安倍氏自身だったのだろう。
現実の言葉を身近なものとして届けるためだ。言論の真の力を信じたからだ。その間隙を突かれて凶行を許したのだとすれば、あまりに悔しく、悲しい。
その通りです。