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変革の源流 磯田道史さんに聞く -1-

2018-01-04 06:16:34 | 歴史関連情報
中日新聞、変革の源流 磯田道史さんに聞くはおもしろい。

今や、歴史学界のスーパー売れっ子磯田さん。
特にNHK番組に出ずっぱりで、「西郷どん」の時代考証も担当します。

あのわかりやすさ、斬り方の鋭さは、世界史の茂木 誠 さんと似ています。
その磯田さんが、明治150年を語っています。
おもしろい!

ぜひお読みください。


明治百五十年は江戸消滅百五十年

江戸時代の身分制がなくなり、個人の生き方の自由度が格段にあがりました。

しかし、維新で多様性を失ったともいえます。
江戸時代には、藩によって重視する政策が異なり、身分制度の中にあっても、特徴に応じたさまざまな人材を出していました。
今でいうダイバーシティ(多様な人材を積極的に活用しようという考え方)です。

それでも、根っこの部分には世襲体質があります。
生え抜き重視、年功序列も日本的です。

次のようにまとめています

明治維新で政府に入った人が世襲を始めて、利権を分け取りにする。新政府のメンバーは破格の年収。一部の華族には、貴族院の議席まで世襲させるというのです。

 「四民平等」を掲げていたはずなのに、自分たちはどうして、議会の議席が世襲されるような制度を作る結果になってしまったのか。日露戦争の後には、百人もの人が爵位を授けられました。そういう政府ですから、結局、軍部の暴走を抑えられず、華族という制度そのものがなくなります。

 明治維新は、効率よく近代化、西洋化を進めるという面では非常に「うまく」働いた。中には特権を維持し続ける人もいましたが、個々人の選択を増やすという面でもいいふうに働いた。一方でそれは、植民地を持つことにつながり、東アジア諸国から恨みを買う帰結を迎えました。


記事は http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201801/CK2018010402000110.html


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