《「3回の法則」を意識しよう 》
「歴史新聞」を作らせるとしよう。
1回だけでは価値が薄い。
やらないよりはよい程度である。
作品を互いに見合い、相互評価をする。
自分にない発想を学び、また他の学級や他校の優秀作品を紹介した後、半年後に2回目を行うと飛躍的に向上していることに驚く。
ここでもシェアリングを行う。
学年が上がり3回目の歴史新聞。
いろいろな手法を身に付け、作品が洗練されてくる。
2回目の驚きはないが、十分成長を感じ取ることができる。
しかし、ここまでだった。
4回目は、伸びる子もいたが、多くは横ばい。
意欲面では後退する子もいた。
「飽き」も感じた。
もちろん、5回、6回と繰り返せば、それなりの価値は出よう。
しかし、無制限に時間がとれるわけではない。「3回がいい」と痛感した。
これは、多くの場合に通用する。
ゲストティーチャーと1回会っただけでは単なるイベント。
心に残らない。
2回目に会った時に、深い話ができる。
3回目はすでに友人気分である。共感が生まれ、出会わせた価値を実感できる。
1回しか出会えないときは、ビデオレターや感謝の作文などで2回目、3回目を仕組めばよい。
3回を仕組む。
これも教師の技である。