いわゆる「コツ」として感覚的に認識されている動作について、物理学的・人体力学的根拠があってアドバイスしているのか、学生時代にコーチに教わった通りに言っているのかで、同じことを言っていても伝わり方が違う。
コーチングにおける大きな課題は、自分の感覚とはたから見た印象は違うことが多いということである。
「感覚を伝える」ことは難しいし、感じ方はひとりひとり違うから表現が変わる。例えば「最短距離でボールをとらえろ」「内側からバットを出せ」「開くのを我慢しろ」「グリップを残せ」などは、いずれも同じような体のパーツの使い方、バットの動き方になる。