阿古真理著 小林カツ代と栗原はるみ〜料理研究家とその時代
ようやく読みきりました。
今日のタイトルにしたのは、この本からの一行です。
正確には
「家事は、あなたと家族が快適に暮らしていくための手段であって、けっしてあなたの生涯の目的ではないのです」
評論家 犬養智子氏によるものです
先月の ももせいづみさんの講演会でも、似たような事を聞いています。
本のタイトルから、てっきりお二人のお話かと思いましたが、古くは江上トミさんからはじまり、ケンタロウさん始め2代目の面々まで登場しています。
でも、本文の配分は他の方より多いと思います。
その人の料理の特徴から時代の流れが読み取れ、自分と重なるのはもちろん、祖母や母の時代も重なって、とても興味深く読めました。
詳しいレシピがあるわけではないので、料理に興味が無くても、時代物?としても面白いです。
これを読み終わり、自分はその料理研究家の献立が好きなだけではなく、プロセスにも賛同していたのだと気付きました。
特に、我が家で度々食卓に登場したのは 、小林カツ代さんの料理。
料理が苦手だった母の代わりに、料理を教わったような気がします。
特別な料理より、日常に役立つ料理が多かった。
小林カツ代さんの、料理研究家は家庭料理を教えるプロ
のという考えが素敵です。
これは、ちょっとした女性史を読んでいるような本。
便利な家電が登場したのに、主婦の家事の時間は大して減ってないそうです。
時間が出来た主婦は、調理に時間をかけるようになったとか。
なるほど…
そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
ワタシは、時にはお惣菜も買ってきて、なるべく時間をかけず、それっぽく仕上がるなんちゃってメニューが好きです。
久しぶりに初心にかえり、カツ代さんの本など眺めてみようと思いました。
ちゃんと作られる方には、理解しがたいメニューもありますけど、ワタシにしか作れないものをいつも食べさせてもね〜
あっ、お母さんはこんなの作ってたから、自分も作ってみようかな?
と将来子どもたちが思ってくれたら、ワタシの食育は成功!
と思いたいです。