鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

自画像~自分という存在

2015-04-10 | 
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詩集「生命いっぱい」より


2007年6月、三冊目の著書を神奈川新聞社から出版しました。
自身の人生観と世界や社会に対する想いを詩とエッセイにした詩集です。
絵手紙作家の浅田美知子さんが表紙カバーと挿絵を書いて下さいました。
この詩集の中から選んで紹介してゆきます。
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自分で自分の顔を描く…画家ならともかく難しいですよね。
自分を見つめることは大切なことかもしれません。
そしてそれを隠さずに見せることができればいいのですが…。


   自画像~自分という存在
                              2002年12月

自画像を描いてみる
自分の自画像を描いてみる
昨日の自画像には何が見えるだろう
今日の自画像には何が見えるだろう
明日の自画像には何が見えるだろう
ひとつひとつの違いのなかにいる自分という存在
ひとつひとつ違う自分ではあるけれど
そのときに心のなかにあるものが見える
怒りが見えたり、自己嫌悪が見えることもある
悲しみが見えたり、苦悩が見えたりもする
笑顔が見えたり、喜びが見えることもある
でも、そのすべてが自分という存在をつくっている
何も隠したりする必要はない、そのままでいい
すべてをさらけ出して描かれた自画像
それが現在(いま)の自分という存在


   
   「生命いっぱい」神奈川新聞社

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