鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

落ち葉~生命の軌跡

2015-03-27 | 
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鈴木信夫の初期の作品から(3)


詩集に載せなかった未発表のものを選んで紹介してゆきます。
ここでは「神」についていろいろな想いを感じて頂ければと思います。
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一枚の葉の一生にも神の意志が働いているのでしょうか。
人の一生も同じように、自分ではどうにもできない神の意志があるとすれば、その意思にゆだねるしかありませんね。


   落ち葉~生命の軌跡
                          2002年11月

あなたの足元に落ちた一枚の葉の中に
生命の軌跡がみえてきませんか
わたしにはみえてくる気がします
春に芽を出して…それが誕生
夏に大きく大きく広がって…それが成長
秋に黄色く紅く色づき…それが成熟
冬に枯れていく…それが衰退
そして、また春に芽を出す
すべてがこの循環の中を生きています
衰退していくことすら愛の一部分
それが生命の軌跡、神様の恩寵なのですね
そう思えた時、
すべてを素直に受け容れることができ、
大きな悲しみも心からの歓びへと転化していきました
たった一枚の葉の中に神様が描かれた想い
それが、ただ嬉しくて、ありがたくて…

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