鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

わさび

2018-04-01 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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今日ご紹介する詩手紙のコメントはこう書いてありました。

「今日は、春がひとやすみみたいですね。
 寒くて手がかじかみます。
 サクラが散らないといいな、と思ってます。
 そして、早く気持ちのいい日差しにもどってほしいです。
 せめてもと春らしい「わさび」をイメージしてみました。


          わさび
                                  2008年3月

こんなに春めいてくると、つめたいせせらぎに
みどり鮮やかにそだつ、わさびが目に映る
美しい”和”を感じさせる雰囲気
その色の中にかくれたツンとした香り
わさびって、少しでいいんだよね
ほんの少しでいいんだよね
少なすぎても多すぎてもバランスがよくない
ちょっとからいのがいい
そんなわさびみたいに
僕もピリッと一つ個性を効かせたい
なんか僕にしかない個性をね
だれでもそう思うでしょう?

   詩手紙2008.3.31
   

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