鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

かたつむりでいくことにしよ

2021-01-30 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「急がば回れ」など日本のことわざにはあわてることを戒める似たような言葉があります。
「拙速」という言葉もあります。
これらの言葉は何もない時のことで、今のように、新型コロナウィルスと闘っているときは少し違う気がします。
いまは「あわてず、あせらず、手遅れに」となっているようです。
ゆっくりでもいいので効果のある対策を打ってほしいものです。

この詩手紙のコメントにはこう書いてあります。
「ゆっくりを心がけていきたい。
 あせらず、あせらず。とにかく、あせらずですね。」


      かたつむりでいくことにしよ
                                  2010年5月

かたつむりでいくことにしよ
ちょっぴり、あわてすぎたからね
ついつい、あわてちゃうから
僕は、つぶやくんだよ
かたつむりでいくことにしよ、ってね
かたつむりでいくことにしよ
ちょっぴり、あせりすぎたからね
ついつい、あせっちゃうから
僕は、つぶやくんだよ
かたつむりでいくことにしよ、ってね
すると、ふしぎとおちつく
すると、ふしぎとおちつける
ちょっと、つぶやいただけだけど
かたつむりでいくことにしよ、って
いいコトバかもしれないね
こころ、とりもどす、いいコトバかもしれないね
なんか、ふしぎとおちつく
なんか、ふしぎとおちつける
ちょっと、つぶやいただけだけど
かたつむりでいくことにしよ、って
いいコトバかもしれないね
かたつむりでいくことにしよ…
かたつむりでいくことにしよ…

   詩手紙2010.5.21   
   
コメント
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作品を引用するとき

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