レッドゾーン(上)(下)
講談社文庫 2011年6月15日第1刷発行
この作品は、2009年4月に講談社より単行本として刊行されたもの
著者 真山 仁(まやま じん)
1962年 大阪府生まれ、同志社大学法学部政治学科卒業。
読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。
2004年「ハゲタカ」でデビュー。
前回、この「レッドゾーン」の本が探せず、「グリード」を先に読んでしまったが、リーマン危機に先だった
ハゲタカ・鷲津政彦と中国国家ファンドなどとの日本の自動車会社をめぐる買収攻防である。
登場人物が多彩なうえに、地球上を西に東に飛び回っての攻防なので、人名や関係を頭に描くのに苦労するが、
次々に物語が進展し、また一気に読んでしまった。
今回は、日本のアカマ自動車の買収が中心で、そこに中国国家ファンド(CIC)や香港の財閥などが絡んでくる。
その間に以前にも登場した芝野氏や飯島総裁が絡み、最後は鷲津のかつての師匠、アルバート・クラリスまでが
登場する。
文中には企業買収に関するいろんな用語もでてきて、それらを頭に入れながら、企業防衛に当たる企業内の
権力争いなどが描かれ、作品中の企業・人物は架空とは言え、報道でよく見るニュースの内面や裏面が浮かんで
くるような展開であった。
最後のほうでは、アランの死をめぐる謎にもおよび、中国内の華僑や共産主義国家の成立から発展も触れられ、
昨今の世界経済をめぐるいろんなニュースの起源を理解するにも、いくらか助けになった。
それにしてもグローバリズム経済はどこまで行くのか、その間に帝国と言われる国家群はどのような行動を
現わしてくるのか、日本をめぐる周辺国家の動きはめまぐるしいものである。
日々の生活に汲々としているものにはあまり関りがないが、いずれは世界の動きが自分にも及んでくるかと思うと
知らないとばかりはいっていられない。日々のニュースから少しでも自分で先を読み込んで、自己防衛に努めて
行きたいと思っている次第である。
私事であるが、16日から入院していてこの小説も病院内で読んできた。
毎度同じ病気で入院しているので、これから生活習慣を一変させて、病気にならない体づくりをしていきたい。
おかげさまで体調は良くなったので、またブログを続けて書いていきます。
講談社文庫 2011年6月15日第1刷発行
この作品は、2009年4月に講談社より単行本として刊行されたもの
著者 真山 仁(まやま じん)
1962年 大阪府生まれ、同志社大学法学部政治学科卒業。
読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。
2004年「ハゲタカ」でデビュー。
前回、この「レッドゾーン」の本が探せず、「グリード」を先に読んでしまったが、リーマン危機に先だった
ハゲタカ・鷲津政彦と中国国家ファンドなどとの日本の自動車会社をめぐる買収攻防である。
登場人物が多彩なうえに、地球上を西に東に飛び回っての攻防なので、人名や関係を頭に描くのに苦労するが、
次々に物語が進展し、また一気に読んでしまった。
今回は、日本のアカマ自動車の買収が中心で、そこに中国国家ファンド(CIC)や香港の財閥などが絡んでくる。
その間に以前にも登場した芝野氏や飯島総裁が絡み、最後は鷲津のかつての師匠、アルバート・クラリスまでが
登場する。
文中には企業買収に関するいろんな用語もでてきて、それらを頭に入れながら、企業防衛に当たる企業内の
権力争いなどが描かれ、作品中の企業・人物は架空とは言え、報道でよく見るニュースの内面や裏面が浮かんで
くるような展開であった。
最後のほうでは、アランの死をめぐる謎にもおよび、中国内の華僑や共産主義国家の成立から発展も触れられ、
昨今の世界経済をめぐるいろんなニュースの起源を理解するにも、いくらか助けになった。
それにしてもグローバリズム経済はどこまで行くのか、その間に帝国と言われる国家群はどのような行動を
現わしてくるのか、日本をめぐる周辺国家の動きはめまぐるしいものである。
日々の生活に汲々としているものにはあまり関りがないが、いずれは世界の動きが自分にも及んでくるかと思うと
知らないとばかりはいっていられない。日々のニュースから少しでも自分で先を読み込んで、自己防衛に努めて
行きたいと思っている次第である。
私事であるが、16日から入院していてこの小説も病院内で読んできた。
毎度同じ病気で入院しているので、これから生活習慣を一変させて、病気にならない体づくりをしていきたい。
おかげさまで体調は良くなったので、またブログを続けて書いていきます。
また、一緒にでかけましょう!