かなり以前に読んだ本である。
発行は1999年5月である。
私は歴史に興味がありいろんな本を読んできたが、司馬遼太郎さんと松本清張さんが好きだったので、
どうしても源平合戦から鎌倉時代、戦国時代、幕末・明治維新が多かった。
今回読んだのは古代から明治維新期までの日本史の謎といわれるものである。
10項目あり、
1 古代出雲王国
2 聖徳太子
3 平将門
4 源義経
5 楠木正成
6 信長暗殺(本能寺の変)
7 春日局
8 千姫と松平忠輝(キリシタン)
9 元禄赤穂事件
10 徳川慶喜と西郷隆盛
以上の中でも、太字にした源義経と信長暗殺、春日局に特に興味をひかれている。
義経については平家追討よりも、平泉で泰衡に攻められ高館に自刃した後の義経北行伝説と義経ジンギスカン説である。
また、信長暗殺は明智光秀によるものであるが、このことと春日局の活躍は関連があるのではないかと思っている。
ここには僧天海も絡んでくる。光秀天海同一人物説もある。
この件では、春日局の出身母体である斎藤家や稲葉家、堀田家の江戸時代における活動も興味がある。
最近は聖徳太子に関するものとして、蘇我氏4代の興亡と聖徳太子の活躍と一族の滅亡。
この中では、蘇我氏による崇峻天皇の殺害とその後の蜂子皇子の羽黒山開山、
崇峻天皇の妻・小手子による養蚕の普及(小手姫伝説)なども東北に関するものとして、興味深い。
そして、以上の10項目には含まれていないが、明治維新後のキリスト教受容と国内における普及過程にも興味がある。
その中に、我が岩沼市の島貫兵太夫や東北学院大学の創立者・押川方義も関係している。