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郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

網野善彦を継ぐ。(中沢新一・赤坂憲雄著)

2024-02-23 | 読書
先日、仙台へ行き古本屋に寄った時に買ってきた本。2004年の本で古い本である。
網野善彦さんというのは、歴史学者であるが、ちょっと普通とは違う学者だと思う。

この本を書いたのは、中沢新一さんと赤坂憲雄さんである。

目次は、
Ⅰ 歴史の欲望を読み解く網野史学
Ⅱ 北へ、南へ、朝鮮半島へ広がる問題意識
Ⅲ 「天皇」という巨大な問題
Ⅳ 「東の歴史家」の意味
Ⅴ 何を受け継いでいくのか

中身について何かわかったわけではないが、本文に有った本、網野さんの著作、「蒙古襲来」、「無縁・公界・楽」、「異形の王権」
というのを読んでみたいと思った。
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家康と正信(童門冬二著)

2024-02-19 | 読書
しばらく前から、また童門冬二さんの本を読んでいた。
徳川家康に関する本である。
というか、戦国最強の主君・家康とその補佐役・本多正信に関する小説である。
三河一向一揆で主君に反旗を翻した男が、40代になってから帰参、主君と補佐役となって、徳川幕藩体制を磐石なものに築き上げてゆく。
戦国時代の合戦に活躍した武将の小説は数々あるが、本多正信に関する小説は無かったように思う。
この本を読んで、家康と一体となった正信の役割が理解できて、このような補佐役がいた家康は素晴らしいとともに、幸せだったと思った。
1人の頭脳では、なかなかなし得ない。対話するもう1人の頭脳があって、大きな仕事も成し遂げられるのだと思う。
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未完の敗戦(山崎雅弘著)

2024-02-04 | 読書

以前に購入していた新書を読んだ。新書の帯にひかれて購入した。


この本は現代の日本社会に存在する様々な社会問題について、「大日本帝国型の

精神文化」によって生じる弊害という観点から検証する試みということです。

目次は、

まえがき

第1章 狂気の再発ーー東京オリンピックに暴走した日本

第2章 「特攻」を全否定できない日本人の情緒的思考

第3章 なぜ日本の組織は人間を粗末に扱うのか

第4章 敗戦時の日本は何をどう反省していたか

第5章 日本が「本物の民主主義国」となるために必要なこと

あとがき

です。

ここ10数年くらいの間に起こってきたいろんなことに、何でこんなことが起こるのだろうと疑問に思っていました。

政治運動団体の「日本会議」、憲法改正の動き、メディアの報道姿勢と政府との関係、オリンピックの強行、コロナ対策の迷走、ワクチンの強要、ハラスメント、低賃金、長時間労働、企業の不正、いじめの問題などなど

その中にあるいくつかに、大日本帝国の敗戦時の反省を忘れたような思考や行動形式があるのではないだろうか。

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ザイム真理教(森永卓郎著)

2024-01-24 | 読書
アベノミクスが行われ、異次元緩和が実施され、日本経済の動きについては、ずっと気にかけていた。
かつてから、その行動原理に共感を持っていた森永卓郎さんが、日本経済に警鐘を鳴らす本を書いたというので、さっそく手にとってみた。

この本が発行されたのは、2023年6月1日であり、私のは10月12日発行の12刷である。
短い月日の間に、だいぶ増刷されたようだ。
あとがきにも書かれているが、出版は軒並み断られたという。テーマがまずくて、大手はどこも断ったようだ。そんななか、三五館シンシャだけが引き受けてくれたという。

この本を読んで、私も信者であったとわかった。というのも、ザイム真理教の教義は「財政均衡主義」とのことだった。
私たちはいままで、財政赤字は拡大しており、このまま放置すれば、将来世代に負担を先送りすることになる。国債残高が増えており、国債の信任が失われれば、通貨や金融に悪影響を及ぼす。社会保障費は増大してゆき、それを補うためには消費税引き上げが必要。などということを教えられてきて、それを信じてきた。
この事の中には、負債が資産より多いので、借金を返せなくなるようなことを言っているが、森永さんのよれば政府には資産もあるので、本当の借金はそんなに多くはないという。拾い上げれば資産はもっとあるので、我々は騙されているという。
「財政均衡主義」で国民を騙し続け、増税を進めて、自分たちの使える分を確保しようというのが、財政省のやり方のようである。
そこには、サポーターと親衛隊がおり、大手マスメディアと富裕層がサポーター、親衛隊は国税庁である。
税負担は国民から取り、富裕層は優遇されるのがこの国のやり方である。消費税しかり。
それに対抗するのは、江戸時代の「一揆(いっき)」か「逃散(ちょうさん)」しかない、というのが結論のようである。
国は江戸時代の悪代官のように「百姓と菜種は絞れば絞るほど取れる」と、国民から税を搾り取るつもりなのである。

お金には権力がある。お金があるところにへつらうものがいる。お金を握っているとみんなついてくる。(パーティー券しかり)

皆さん、気をつけましょうね。
騙されないように!
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水車小屋のネネ(津村記久子著)

2024-01-21 | 読書
先週仙台に行った時、新刊の本を2冊買ってきた。
谷崎潤一郎賞を受賞した「水車小屋のネネ」と「ザイム真理教」である。

そのうち「水車小屋のネネ」を読み終えた。485ページの厚い本であった。
18歳の理佐と8歳の律の姉妹が、母のもとを離れ二人で生活する話であり、1981年から2021年までを10年ごとに続いて行く。
新しい生活の場に選んだのが、蕎麦屋での仕事であり、蕎麦屋のそば粉を引く水車小屋の管理も任される。水車小屋に住むのが、物真似の上手なヨウムのネネでした。
ネネと姉妹を囲んで、いろんな大人や子供が現れ、その人たちとの生活の模様が綴られてゆきます。
事件や災害、不幸などは起こりません。
女の子二人で生活を立てて行く過程に、親切な大人たちが手を差しのべてくれる暖かい話でした。

時代ごとの風景やできごとも表現されるという書評の案内があり、楽しみにしていましたが、洋楽や洋画のことで、世代が違うわたしにはわかるものが無くて残念でした。

表紙に巻いてある帯の説明文は、以下のようでした。





コメント (1)
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