静岡がんセンターを中心としする研究グループは、膵がん術後にTS-1を半年間服用することにより、これまで標準治療とされていたゲムシタビンを半年間投与するよりも良好な生存率が得られたことを発表しました。多施設共同臨床試験の結果、膵がん術後の2年生存率が、ゲムシタビン投与群で53%だったのに対しTS-1投与群で70%と著明に改善したのです。
既にTS-1は、切除不能の膵がんに対してゲムシタビンと同等の効果があることが多施設共同臨床試験により証明されています。また、現在日本では膵がん術後の補助化学療法として普通にTS-1を使用しています。しかし、TS-1の方がゲムシタビンよりもかなり良い結果であったことは驚きでした。ただし、TS-1は欧米人にはほとんど使われませんし、日本人でも全身状態の良い人でないと半年間投与するのが難しいという問題点があります。
既にTS-1は、切除不能の膵がんに対してゲムシタビンと同等の効果があることが多施設共同臨床試験により証明されています。また、現在日本では膵がん術後の補助化学療法として普通にTS-1を使用しています。しかし、TS-1の方がゲムシタビンよりもかなり良い結果であったことは驚きでした。ただし、TS-1は欧米人にはほとんど使われませんし、日本人でも全身状態の良い人でないと半年間投与するのが難しいという問題点があります。