有名作家新田次郎氏の妻であり、数学者藤原正彦氏の母である藤原ていさんの大ベストセラーが、「流れる星は生きている」です。敗戦後、幼い子供3人を連れて、満州から朝鮮半島38度線まて想像を絶する苦難を乗り越えて脱出したドキュメンタリーです。満州からシベリアに抑留されて暫く別れていた新田次郎さんは、奥さんのこの文章を読んで泣いたそうです。
沼田まほかる氏のサスペンス「彼女がその名を知らない鳥たち」を読みました。沼田氏は最近の映画「ユリゴコロ」の原作者です。サスペンスとしては、少しまどろっこしくて、内容もあまり好きにはなれませんでした。女性目線が強すぎるからなのかもしれまさん。でも確かに、イヤミスの代表作作家だなと思いました。