goo blog サービス終了のお知らせ 

SURGERY NOW note

がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。

内田貴著「民法改正」

2012-02-29 | 雑感
元東京大学法学部教授で民法の権威である内田貴氏の著書「民法改正」を読みました。私は内田先生を直接は知りませんが、昔子供同士が塾友でした。

本書を読むと、今なぜ民法改正が必要なのが分かります。100年以上前に制定された日本の民法は、条文の数は少なく文章もシンプルで、ルールの大部分は解釈論として法典の外にあるので、行間を読まないと内容が分かりません。つまり、大事なことは民法の本文に書いてないので、分厚い注釈書を読まないと分からないそうです。ですから、一般の人が読んでもある程度理解できる文章で、実際に裁判で運用されているルールを民法典にきちんと書き込もうというのが、このたびの改正の主な目的なのです。内田先生頑張って下さい。