2011年10月20-23日に、福岡市国際会議場を中心として、JDDW2011という消化器病関連では日本で一番大規模な学会が開かれました。私も膵癌診療ガイドライン改訂委員会、ポスター発表の司会、そして自分自身の発表をしました。国立がんセンター時代や千葉大学第二外科時代の懐かしい知り合いに何人も会いました。
私が今回発表したのは、嚢胞性膵疾患の治療成績です。東海大学消化器外科と国立がん研究センター東病院外科を合わせて、280例の切除例がありました。その約8割は膵管内乳頭粘液性腫瘍:IPMNで、残りの2割は粘液性嚢胞腫瘍:MCNと、SPN、そして漿液性嚢胞腫瘍:SCNがほぼ同数でした。IPMNの半分弱が、良性の腺腫でした。浸潤がんは35%でした。浸潤がんの約半数が管状腺がん、約1/4が粘液がん、約1/4が乳頭腺がんでした。粘液がんと乳頭腺がんの5年生存率は60%以上でしたが、管状腺がんでは5年生存率20%と極めて不良でした。MCN、SPN、SCNでは全て5年生存率100%でした。
私が今回発表したのは、嚢胞性膵疾患の治療成績です。東海大学消化器外科と国立がん研究センター東病院外科を合わせて、280例の切除例がありました。その約8割は膵管内乳頭粘液性腫瘍:IPMNで、残りの2割は粘液性嚢胞腫瘍:MCNと、SPN、そして漿液性嚢胞腫瘍:SCNがほぼ同数でした。IPMNの半分弱が、良性の腺腫でした。浸潤がんは35%でした。浸潤がんの約半数が管状腺がん、約1/4が粘液がん、約1/4が乳頭腺がんでした。粘液がんと乳頭腺がんの5年生存率は60%以上でしたが、管状腺がんでは5年生存率20%と極めて不良でした。MCN、SPN、SCNでは全て5年生存率100%でした。