文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

30年超、マスメディア、政治屋、所謂知識人が大きいスペースを使っていたのは大間違い。

2011年08月03日 12時26分27秒 | 日記

週刊朝日8月12日号から

文中黒字化と拡大は私。

東日本大震災の発生から4ヵ月半が経過した。震災直後は総悲観に暮れた日本経済だが、驚くほどの急回復を見せている。「1000年に1度」と言われた空前絶後の危機を日本企業の底力で乗り越え、2011年度後半の業績はV字回復となる可能性が出てきた。日本株の頭を押さえる円高の勢いが収まれぱ、日本株復活は間近だ。
 


「アンビリーバブル(驚異的だ)」―。

 
東京・六本木の高層ビルにオフィスを構える欧州系運用会社。世界各地に拠点を持つ同社はテレビ電話で週I度、全体会議を行う。そこで各国運用担当者の日本に対する見方が変わった。
 
一昔前は、アメリカの次に日本の担当者が景気予測などを発表していたのですが、GDP(国内総生産)が世界3位に転落してから、中国やインド、韓国などに順番を奪われていました。


しかし、震災後の回復を見て日本企業はやはりすごいと再評価されています。海外の担当者たちは『同じ規模の震災が海外で起きれば、1年以内の、回復はまず無理』と言っていますよ。先週はいちばん最初に発言しました」(日本株運用部長) 

年度後半のV字回復。東京株式相場が、にわかに織り込みつつあるのが日本企業の驚異的な回復力だ。
 
日本銀行の6月の企業短期経済観測調査(短観)によると、今年度前半(4~9月)の全産業の業績は、震災の影響で経常利益が前年同期比15・I%誠と大幅減益に転じるが、後半(10~3月)は同10%増に急回復する見通しだ。
 
日本経済の中心である大企業の製造業だけを見ると、前半の18・1%誠に対して後半が21・4%増と、鋭角的な回復が見込まれる。
 
「震災直後は企業業績の先行きがまったく不透明だったことから、相場は大きく下に振れました。しかし、回復のスピードは想定以上。決算などで業績回復が確認され始めれば、V字回復を意識した相場展開になるでしょう」(東洋証券の大塚竜太情報部長)
 
V字回復の背景には、自動車や電気製品の部品が通常どおりに生産、配送され始めたことがある。一時とぎれたものの、驚くほどの速さで立て直しができた。
 
みずほ証券が経済産業省にヒアリングした試算によると、被災した大手企業の操業状況は、5月には震災前の約9割まで復旧した。
 
例えば、自動車大手の国内生産台数は、製造ラインの停止の影響などで4月に前年同月比で60・1%減と過去最大級の落ち込みとなった。しかし、6月には同15・2%減まで回復。トヨタ、日産、ホンダなどはすでにほぼ通常の生産に戻っており、各社とも年度後半は増産に転じる見通しという。

以下続く。


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