以下は世界有数の中国通の学者である黄文雄さんの著作からである。
日本国民のみならず世界中の人が必読の書である。
本稿は前文のみならず中間部分も大幅に省略していますが、言うまでもなく、それらも全て必読の箇所です。
日本国民はどうぞ最寄りの書店に購読に向かって下さい。
国際社会で中国や韓国の反日プロパガンダを真に受けて来た人たちは本稿で、真実を認識して下さい。
英訳が優しくはない本文の中で、「鉄のような面の皮をもち、ずる賢くて腹黒い者」の箇所では、これこそ習近平の風貌であると思った次第であり彼の風貌が意味しているものをやっと理解した。
前文省略。
◎「厚黒学」が『論語』に代わってはやる理由
少なくとも、近現代になってから、「聖典」とされ、「半部(半分)の論語が天下を治める」(論語は半分学んだだけでも天下を統治できる)といわれる時代はすでに終わった。
現在、華字の世界で聖典であった『論語』の代わりに書店を賑わせ、平積みにされているのは、いわゆる「厚黒学」に関する書籍である。すでに数百種も出版されているという。
「仁義道徳」を説く『論語』をはじめとする儒学は、日本人なら興味があるはずだ。
江戸時代だけではなく、いまでも読む人が少なくない。
しかし、「腹黒く、ずぶとく生きる」技や処世術を説く「厚黒学」は、たいていの日本人は一顧だにしないだろう。
それは社会が違うからだろうか。
「厚黒学」の教祖ならぬ学祖は、四川省出身の李宗吾である。
この学祖によれば、厚黒は時代が下るとともに、図太く、腹黒く進化していくという。
「厚黒進化論」である。具体的には『三国志演義』の英雄豪傑の例を取り上げ、厚顔で図々しく、ずる賢く、しつこく(厚)、腹黒(黒)を価値基準に、人物の大小について評価を与えている。
人物の大小は「厚黒」によって決められ、学柤は「聖人に対する懐疑」「道徳への懐疑」の検証から、孔子ら儒教のウソを喝破しながら、「鉄のような面の皮をもち、ずる賢くて腹黒い者」でなければ、王者や覇者になれないどころか惨めな人生となる、と厚黒の歴史法則に基づいて決めつけるのだ。
この逆説に満ち満ちた反文化・伝統の言説は「奇書」として、民国の時代に静かなブームを呼ぶ。
そして、近年になってから、この「厚黒」はむしろビジネス書として、二度目のブームにもなっている。
この稿続く。
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