文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

日本がW杯を誘致したとき。それを仕切った電通が「どうだろう日韓共催では」と言った。高橋治之と鄭夢準の仕切りと言われるが、誰もあんな国とは御免だった。

2022年08月24日 12時03分08秒 | 全般

以下は今日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。
新聞を支配する
産経新聞と朝日新聞と毛沢東支那の関係はジャンケンのグーチョキパーに似る。
朝日は支那には頭が上がらない。
飼い犬のように媚び、諂(へつら)ってきた。
2000万人が死んだ文革も秋岡家栄特派員はとてもいいことのように書いた。
ナンバー2の林彪が逃亡途中に墜落死したときも秋岡は「まだ生きています」と毛の意に沿って1年以上も生かし続けた。
なぜこんな誤報もどきを書き続けたのか。
それは秋岡に社長の広岡知男が「都合の悪いことは書くな」と命じたことに由来する。
以来、この言葉は朝日の社是となった。
例えば加計疑惑で元愛媛県知事の加戸守行の証言は疑惑を打ち消していた。
だから1行も書かなかった。
支那は尽す朝日を評価し、秋岡には人民日報日本代表のポストをやった。
その他の朝日特派員も働きに応じて現地で女を与えたり、政府誌「人民中国」の日本版編集長のポストを与えたりした。 
産経新聞は支那に媚びなかった。
文革の狂気を柴田穂特派員は壁新聞から読み取って報じた。
北京は怒って柴田を追放し、支局も閉鎖した。
しかしそれは逆に産経を怒らせた。
台湾を通じるなど様々なルートから支那の隠しごとを暴いていった。
支那は折れて産経にまた北京支局を開いてくださいと頼んできた。
支那はこれで産経も少しは手心を加えてくれると思ったが、産経は支那の人心も長江の流れももっと汚れてきたと報じた。
頭にきた楊潔箋は産経の特派員にビザを出すのをやめ、支局閉鎖に追い込む姑息を目下やっている。
支那は朝日には勝てるが産経には勝てない。
では産経と朝日はというと、紙面では産経が朝日の捏造報道を暴き、社長の首を幾つか取ってはいるが、部数や給与は産経が圧倒的に低い。
産経の記者はどんどん引き抜かれ、産経の弱体化は進んでいる。 
それに加担しているのが、実は電通なのだ。
電通はただの広告屋ではない。
新聞局というのがあって新聞に出す広告を一手に仕切っている。
同じ広告でも朝日には5段、読売はその半分、産経はそのまた半分とか。 
各社記者の給料は電通が決めているようなもので、だから悪い朝日でも絶対に潰れることはない。
例えば日本がW杯を誘致したとき。それを仕切った電通が「どうだろう日韓共催では」と言った。
高橋治之と鄭夢準の仕切りと言われるが、誰もあんな国とは御免だった。
すると朝日が日韓共催万歳を社説に掲げ、一方で慰安婦の嘘を出して「共催はいい贖罪になる」と説く。
そこまでやるのは日ごろ広告で色を付けてもらっているから。
電通には足を向けて寝られない。
かくてW杯は共催になったが、韓国にはやはり無理だった。
彼らは審判を買収し、対イタリア戦ではマルティーニの頭を蹴っても無罪にし、トッティにはレッドカードを出させて韓国が勝ち進むという悪夢のW杯を演出した。
「韓国、決勝届かず-20年前の今日、朝日新聞はI面トップでこう伝えた」(箱田哲也記者)と先日のコラムにあった。
「あんなズルをしても優勝できなかったんだ」と嗤っているのではない。
韓国が四強になったのを「快挙」と言い、「あれを境にやればできるという自信が韓国にみなぎった」という。
しかし実際はあの後ホワイト国を利用した犯罪がばれた。
「やればできる」を勘違いしているのは確かだ。
それにしても電通がこうと言えば、新聞は否も応もなく従い、20年後でもまだ尻尾をふっている。
その騒ぎの中心にいた高橋治之がいま、司直の手に落ち、先の東京五輪にメスが入っている。
一度騒がれたときは竹田宮が責任を取らされたが電通を怪しむ声はあった。
それを新聞局が黙らせたという話も頷ける。
新聞がみんな朝日みたいに歪む前に新聞局を糺し、産経にも広告を出したい。


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