何故か涙が

何年間も通ってくれたお客様が体調を崩して、ある日からずっとお顔を見られなくなっていました。それまでは毎日お話しするのが当たり前になっていたし、明日も明後日も普通に会えると思っていたので、ずいぶんとショックでした。顔を見ればお互いに悪態をついたり、悪ふざけするような間柄だったので具合が悪そうだった時も、「落ちてるものを拾って食べちゃダメですよ」などと言ってた自分が恥ずかしいやら、申し訳ないやら。LINEで月に一度ぐらい様子を伺うと短いと電話がかかってきて、もう店には行かれないとか何度も入院退院を繰り返しているとか、すっかり声も小さくなってそれからしばらくして電話がなくなりました。LINEの返事もないし、ご家族とは面識もないしでヤキモキしていた矢先、今日、久しぶりに電話が来て、以前のような声で退院する予定だとお聞きしました。身内でもないのに何故か目頭が熱くなり、安心と共に怒りたい気分になったのですが、それは拝顔するその時までとっておくつもりです。あー良かった。