【占手相撲】
山口県防府市大崎の玉祖神社に伝えられる占手(うらて)相撲は
前回のネッテイ相撲と似たところがあって、こちらも飾太刀を
持参する。晒の廻しの両力士が取り組むが、勝敗はつけない。
土俵も無い。開催日は9月24日で、県指定無形民俗文化財とな
っている。占手とは節会相撲の最手脇(ほてわき)のことで、現
在の関脇にあたる。現在は大正末年まで続いた南部相撲が消滅
したので、ネッテイ相撲と共に節会相撲の流れを伝える貴重な
相撲神事である。
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【ネッテイ相撲】
兵庫県養父市奥米地(おくめいじ)の水谷神社に伝わる
相撲神事である。10月の第二月曜日に開催される。二
人の大人が小太刀を持って登場し、裃姿で上半身は裸
で廻しは無く、取り組むけれども勝負はつけない。土俵
も行司も無い。国選択無形民俗文化財で兵庫県指定重要
無形民俗文化財である。この形式は節会相撲の流れを汲む
といわれる。
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