イジー・バルタ短編集(B)を見ました

2009-08-27 00:32:21 | 映画2009
屋根裏のポムネンカの監督=イジー・バルタの作品6本。
先週Aプログラム4本の上映があったのですが、風邪引いてたし、合唱の本番があったし、で
諦めたのでした

バルタはポヤル(だけじゃないけど)と違って、大人向け作品のイメージですよね。
期待通り。。。というべきかな。


★謎かけと飴玉:1978年/8分
本を開くと、木で出来たような立体のお人形さん(これもイロイロに変化する)が線描きのキャンディを求めて
謎々に答えるお話。
なんですが!
謎々の意味がわかりませんよ。
何故にその答えが出てくるの?!

でも、これはまだ、可愛さもあって、結構楽しく見られました~!

★プロジェクト:1981年/6分
シャカシャカっと線が引かれ、何かと思ったら団地で
更に(意味がわかんないんだけど)封筒に入ってる、家財道具や家族を、一部屋ごとに貼っていきます。
最終的にはその上から、外から見た団地の絵が置かれ、ローラーで擦って、上の紙をはがすと
全部同じ内装&家族になってる。。。んでそんな団地が山ほど建ってる~という
微妙に何か風刺なんですかね?なお話。

封筒の中の家族をちまちまっと置いていく手順は結構可愛いんですけど。
この辺から、子供向きじゃないよな~って思ったり。

★手袋の失われた世界:1982年/17分
ゴミ処理場から出てきた映画のフィルムと破れたり焦げたりした手袋。
フィルムを再生してみると~、手袋が演じた映画のパロディが!
という作品。

合間合間に、フィルムを見てる男の人の手が写るんですけど
タバコを吸ったりしてる仕草が、なんか動揺してるみたいで面白い!
個人的には若い奥さんの不倫話のが好きかも。
未知との遭遇とかも悪くないけど。

★最後の盗み:1987年/21分
これ、怖かったですよ~!!
ある屋敷に盗みに入った泥棒が、見つかっちゃうんだけどサイコロ賭博に誘われて大勝、
ずるずると居座ってると、お風呂に入れてもらったり、もてなされちゃったりして~
で、実は。
という話なのですが。

実写のフィルムに色が塗られてまして、変な世界なんですよー。
もう、絶対これ、最後危ないから!!ってハラハラしながら見ました~。
魘されそうです。

★見捨てられたクラブ:1989年/25分
ああ、でも。こっちのほうが夢に出たら怖いかな。
古びた家に置かれた古い(壊れたりしてる)マネキンが動いて、勝手気ままな生活をしてる…ところだけで
既に怖い。。。のですが、ある日新しいタイプのマネキン達が運び込まれて、古い方はゴミ箱行きになっちゃうんだけどさ~。

いやぁ、もう。ちょっと想像できない結末ですよ。
そー来る?!って、感覚的に不思議な感じ。

映画とは全然関係ないのですが、
路面電車が通るチェコの街は、いかにも中欧、の街並で、ちょっと嬉しかったり。
やっぱり東側なんだよな~な寂れた風情も悪くない。
内容は怖い…っていうか、なんとなく不気味なんですけどね。


★セルフポートレート:1988年/2分
イジー・バルタ、パヴェル・コウツキー、ヤン・シュヴァンクマイエルのセルフポートレートがちょこちょこっとしたアニメーションで描かれてます。
面白かった。

バルタが使ってるBGMは何の歌なのかなぁ?
好きな感じの歌だったんだけど、あっという間だったので、分かりませんでした、残念。


残念と言えば、やはりAプログラムも見てみたかったー!
健康管理は大事ですねぇ。

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