
GWのお供ってもう終わるやん!てな突っ込みはさておき、最後に紹介するのは以前に言及したこともある『沖縄アンダーグラウンド』である。
副題にもあるように、これは沖縄の売春街の歴史に関する公的資料+オーラルヒストリーで構成されている。
なぜこれを選択したのかについて言えば、ウクライナ侵攻に関して、独善的にもウクライナを自分の分身(というか子分)のように扱うロシアへの批判は多いが、果たして日本はどうか?という視点である。
もちろん、沖縄=ウクライナや日本=ロシアはあまりに乱暴すぎる比定だ。あくまで、本書を読みながら「辺境」とされがちな、否そういう意識さえない持たれない沖縄の歴史や境遇をどれほど知っているのかを振り返るきっかけとして最適の本の1つ、というのが適切な表現だろう。
マージナルな空間のマージナルな階層がどのように産み出され、どのように生き、そしてどのように排除されていったのか?その記録と記憶としてお薦めしたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます