
「鬼哭街の感想文」の続きだが、掲載時期は不明。勢いに任せてとりあえずレビューらしきものを書いてみた、という感じがありありと出ている。まあつーか上手く言葉にできないなら、「熱いっす!おもしろいっす!恥肉脇踊るっす!」とかそっちの方面で突っ走ればいいのに、かっこつけてる感じが我ながら笑えるwちなみに「中華服とサイバースーツ」ら辺はブレードランナーを連想してもらえればよいかと。
[原文]
鬼哭街二回目終了。展開は知っているのに思わず血肉沸き躍ってしまった。曲への賞賛など語るべき事は尽きないが、同時にそれが蛇足のようにも感じる。美しく在る剣にあれこれと御託を並べるのはその価値を減ずる役割しか果たさないように思えてしまうのだ。だから今は、ただエンディングの光景についてのみ言及しておこう。
<桃園の風景>
そのあまりに美しい桃園は、しかし何十、何百という人間の血を吸った土壌の上に立っているのであった。その風景が内世界のものであることは、魂の融合という状況である以上必然的なものだが、美しき内世界と血に塗れた外世界という二面性を暗示してもいるのではないだろうか。そのようにして表された二面性は、どちらかを貶めるばかりか、むしろ互いに色彩を強め合っているように思える。まるで、「沙耶の唄」の沙耶が肉塊の世界にいるからこそより隔絶した美しさを放っているのと同じように。
また詳しくは述べないが、本作では服装、髪型、楽器といったパーツによっても外世界と内世界は区別してもいる(例えば中華服とサイバースーツ)。
こうして、話の構図的にもビジュアル的にも、最後の桃園は骸の上に立つ隔絶した世界として美しく、どこまでも美しく印象付けられるよう演出が施されているのである。
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