花冠同人・多田有花の俳句ブログ

日々の俳句の備忘録

春嵐 水煙272号(2006年2月)

2008年10月29日 | Weblog
湯豆腐を食べに入りけり竹の奥
ふんわりと残る冬菜へ牡丹雪
春嵐あとの夕陽のやわらかき
大根を次々洗う春の川
風日ごと明るき二月の土手に立つ
萌えいずるもののすべてに雨の降る
またたきて星それぞれの余寒かな