花筏 ------09.05.09-
木の橋の音あわあわと花筏
痺れ手で花びらを追う空の青
(回想:阿寒湖畔)
語り部にコタンの夜の花明かり
花冷かと思えば真夏の様な日の繰返しに桜も狂い出したのだろうか。いま咲き出したのもあれば、散り始めたのもある。満開の桜も良いが散り始めの花が好きだ。淀みで重なりあった花筏が静かに流れに乗ってゆくのを橋に佇んで送るのが一番いい。せせらぎに沿った市内の小公園なのだが、連休の時間を惜しむかに佇むこともなしに木橋に列の靴音だけが残る。ひょっとすると私には来年の花は咲かないかも知れぬ思いの端が一層愛しさが増して来て離れられなかった。だからこそ頑張るのだと奮い立たせてくる桜なのだと思った。
木の橋の音あわあわと花筏
痺れ手で花びらを追う空の青
(回想:阿寒湖畔)
語り部にコタンの夜の花明かり
花冷かと思えば真夏の様な日の繰返しに桜も狂い出したのだろうか。いま咲き出したのもあれば、散り始めたのもある。満開の桜も良いが散り始めの花が好きだ。淀みで重なりあった花筏が静かに流れに乗ってゆくのを橋に佇んで送るのが一番いい。せせらぎに沿った市内の小公園なのだが、連休の時間を惜しむかに佇むこともなしに木橋に列の靴音だけが残る。ひょっとすると私には来年の花は咲かないかも知れぬ思いの端が一層愛しさが増して来て離れられなかった。だからこそ頑張るのだと奮い立たせてくる桜なのだと思った。