別れ雪----09'04.24---
草萌えのリゾ-トチャペルに陽が一杯
陽を集め明日へ膨らむ北辛夷
靴裏にぐっと滲みくる名残り雪
三日前までの春の陽気は何処に戻ったのだろう。昨夜半の冷えは名残の雪を齎した。積雪何ミリかが、視界を変えている。道路の雪は足跡が消してゆく。野の雪も昼頃までに、冷えたまま陽の射さぬ雪は輝きもなく寂しく消えた。これが名残りの雪であろうか。
花冠が「俳句界」に広告や記事になる様になって俳句雑誌を続けて読んでみているのだが、読み易いことと読者の投句を見て、高橋両先生のお叱りを受けるかも知れぬが、お許しを得ず、今までは一度もない読者投句をして試みた。メ-ル一行詩投句欄なのだが、小生のレベルの次の拙い句が4句も佳作入選するのだから、水煙から受継がれた花冠のわが師の指導とレベルの高さを再認識した。我が花冠句友のレベルは相当高いと自信を深める可きだ。
干蛸の忘れしままに海明ける
螺子ひとつ歪みしを抜く春の夢
無事卒業す追伸に犬のこと
何ごとも流氷のせい煮凝るる