かき揚げ蕎麦 ～揚げものアメリカンドッグには苦い想い出が～

高校生の卒業間際頃は、遊園地でアルバイトをしていた。入園すればメインストリートがあり、そこから先は放射線状に色々なアトラクションへとコースが分かれていた。その直線にすれば100ｍくらいの誰もが通る道すがらで、アメリカンドッグを揚げて販売するのがワシの仕事だった。


▲冷酒のおつまみもかき揚げ

▲かき揚げは天つゆで食べる

中身はフランクフルトのようだったか、少し小ぶりのソーセージに丸串を打ち、衣に一回潜らせてフライヤーのクリップに挟んで、20本くらいを纏めて揚げていたが、粉付けは思い切って一回で舐めるように回しもって行こなわないと、ヘタをすれば衣が爆発したような失敗作になり売り物にならなかった。


▲近頃アメリカンドッグも冷凍食品で

▲かき揚げはパリッと仕上げる

雇い主が言うことにゃ～、失敗して爆発した衣は剥ぎ取ってオヤツにでも食べればよいと教えてくれたが、当初はそれが邪魔してお腹など減らなかった。裸になったフランクフルトは、双六で言えば振出しに戻った感じで、再び衣をつけて揚げろってことだ。売り上げはフランクフルトの本数ではなく、丸串の本数で数えるので、知り合いが通れば１～２本なら丸串を抜いての提供をしてあげたこともあったかも。


▲かき揚げつくりのアイテム


お話は違った角度からはいったが、アメリカンドッグよりも簡単に揚がる「かき揚げ」のご紹介。食材は、さつま芋・玉ネギ・ニンジン・小柱・剥き海老・葉っぱなどを混ぜ合わせて、パリパリッと大根おろし・天つゆで冷酒を戴いたアトは、二八蕎麦にかき揚げを乗っけ〆として食べてみた。


▲鰹出汁をきかせた「かき揚げ蕎麦」

▲今回もかき揚げに貢献したプランターの三つ葉

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