すうたまちゃん

ラーメン?油そば?元い!オリジナルメニュー『すうたま麺』を提供したスタッフの徒然な思のは

沖縄集団自決 軍の関与と名誉毀損

2008年03月31日 02時51分37秒 | 代表“グダグダ”雑感
集団自決『軍、深く関与』出版差し止め訴訟 大江さん側勝訴 大阪地裁 <東京新聞>

このニュースに関する日記を読んでみると、よく判るんだけれど、全く訴訟法に関する知識も無ければ、裁判や司法の知識無く、勝手な批評をしているものが多くみられますね。

なにも、そんな知識が無いからダメだと言いたい訳じゃないんだけれど、あまりにも無茶苦茶な理屈で、当該判決を非難するのは、あまりにも痛々しい。

まったく合理的な理屈なく、自分の間違った理解で当該判決を評価することの無責任さは、個人的には大変な罪であると思っています。
裁判官も、たまらんでしょうね。

この訴訟の請求は、名誉毀損なんですからね。

名誉毀損が成立する要件を、まず簡単にでも確認してから、講釈を垂れて欲しいものです。
その確認もせずに、全く明後日の見当違いな理解に基づく評価は、それこそ裁判官の名誉を毀損するようなものです。

「恥も外聞も無く」とは、こういうことを言うんでしょうね。

※「集団自決」じゃなくて「強制集団死」という言葉でないと、この出来事は誤った解釈がされるという指摘もあります。
言葉を厳格に解釈・使用するのなら、「強制集団死」と表現することは必要なんだと思います。

文民統制の危機

2008年03月01日 09時32分25秒 | 代表“グダグダ”雑感
防衛省 疑心の連鎖 イージス艦事故 大臣も 内局も 海幕も <東京>
海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」が漁船「清徳丸」に衝突した事故をめぐり、防衛省がついに“仲間割れ”を始めた。事件・事故が発生した後の対応を誤り、傷口を広げてしまういつもながらの「負のスパイラル(らせん)」。石破茂防衛相、背広組の内局、事故当事者である海上幕僚監部の三者それぞれが疑心暗鬼に陥っている。

この事故で判った事は、自衛隊と防衛省が、同じ組織であるはずなのに、全く違う組織であるかのような事実です。

この間の防衛省の右往左往は、責任の所在の擦り付け合いも一つの要因だと思われますし、背広組と制服組の意識の乖離や、共有感の欠如、そして信頼関係が構築されていない事実を顕著に示す事実だと感じました。

所謂、現場の人間が、執行部に対して信頼感を持っていないこと。
執行部は、現場を全く理解していないこと。
業績の良くない会社と同様に。

この事実が意味することは、シビリアンコントロールが困難な情況にあると言うことです。

つまりは、背広組(内局 ― 防衛省の官僚)による、制服組(自衛隊員)のガバナンスが不完全なのです。
文民統制ができていないと言っても過言じゃないと感じています。

ある意味大変危険な情況だと。

シビリアンコントロールとは、まずは防衛官僚による、自衛隊のコントロールが行われることが大前提です。
特に、大臣がコロコロ変わるような我が国日本では、より要求されるものです。

今回の事故に鑑みると、どうも大臣は蚊帳の外のような感じですね。

自衛官の方と話しをすると、自衛官の内局に対する感覚が良く判ります。
元事務次官の汚職事件も、違うところで起こっている事件という感じです。
聞けば聞くほど、違う組織に感じられます。

命をかけて職責を全うとする自衛官を慮ることができる行政が一方で求められるます。それができないのなら、自衛隊は解体すべきです。
現場を知らなければ、現場の想いを知らなければ、絶対に立ち行かなくなります。