犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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梅雨入り

2018年06月07日 | 自画自賛
[あらすじ] 折り紙作家神谷哲史さんの作品であるアマガエルを折ってみたが、
終盤、和紙が意のままにならない。
ふわふわと折りが戻ってしまい、形にならない。

霧でも吹きかけて糊を利かしたら折り目が生きてくるかも?
しかし、うまくいかずにヨレヨレになるのが怖くてやめておいた。
なんせ、外はしとしとと雨が降る。
紙を湿したら、乾きにくい。
これで良しとしよう。

折り紙の雨蛙はでき上がったし、折しも雨は上がったし、
散歩ついでに撮影に行くとするか。
犬の帽子と、雨蛙の折り紙と、カメラを忘れずに持って出る。

途上、モデル犬はマーキングしたり排便したりと忙しい。
道端を嗅いでいると、びちッと音がした。
見ると、犬のすぐ横の地面に、鳥の糞が落ちている。
見上げればカラスが電線にとまっている。

カラスは、下に人がいると、からかうために糞をするのだ、と私は見ている。
命中させるゲームかもしれない。が、それをやると怒られることも知っている。
ちょっと反らして外して、ビックリさせてからかっているんじゃないだろうか。

この度も、犬のすぐ横の地面に
と思うや、我が犬ジーロが振り返ると、鼻のすぐ後ろにべっちゃり。
どす黒いカラスの糞が乗っている。

うはははは、きったねえ!
これからおまえをモデルに写真を撮るのに!と私はすぐに拭いてやった。
拭いてやってから、先に写真を撮っておくんだったと悔んだ。
なかなかお目にかかれないみっともない姿を笑うと、
カラスも電線の上で「カカカカカカ」と笑っている。
私の笑い声とカラスの笑い声はそっくりだ。真似してやがるのだろうか。

近所の田んぼはちょうど田植えが済んだところで、
細く短い苗がひょろひょろと植わっている。

犬の頭に、編み物の帽子をかぶせて紐を結び、穴から耳を出す。
事前に帽子に通して結んでおいた糸に、折り紙の雨蛙を引っ掛けて固定する。

犬としては、頭に何かかぶせられるのなんか、イヤなんである。
だから、歩きながらすぐにプルプルと頭を振った。
頭を振ったら折り紙の雨蛙は落っこちた。
落っこちた折り紙の雨蛙を、犬は後足で踏んで歩いた。

トホホ。
苦労して仕上げた複雑な折り紙が、撮影前にすでにぺしゃんこの泥まみれである。
背中のふくらみにこだわったのに、台無しだ。
仕方ないので、泥を少し落とし、ぐてっと精気を失った折り紙の雨蛙を帽子に乗せて撮影した。

そしてそのまましばらく歩いていたら、また頭をプルプルッと振る。
今度は雨蛙はポーンと放物線を描いて飛んだ。
まるで本物のアマガエルが跳ねたようだった。

そしてまた地面に落ちて、しっとりとよれよれになっていった。

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