[あらすじ] 折り紙作家神谷哲史さんの作品であるアマガエルを折ってみたが、
終盤、和紙が意のままにならない。
ふわふわと折りが戻ってしまい、形にならない。
霧でも吹きかけて糊を利かしたら折り目が生きてくるかも?
しかし、うまくいかずにヨレヨレになるのが怖くてやめておいた。
なんせ、外はしとしとと雨が降る。
紙を湿したら、乾きにくい。
これで良しとしよう。
折り紙の雨蛙はでき上がったし、折しも雨は上がったし、
散歩ついでに撮影に行くとするか。
犬の帽子と、雨蛙の折り紙と、カメラを忘れずに持って出る。
途上、モデル犬はマーキングしたり排便したりと忙しい。
道端を嗅いでいると、びちッと音がした。
見ると、犬のすぐ横の地面に、鳥の糞が落ちている。
見上げればカラスが電線にとまっている。
カラスは、下に人がいると、からかうために糞をするのだ、と私は見ている。
命中させるゲームかもしれない。が、それをやると怒られることも知っている。
ちょっと反らして外して、ビックリさせてからかっているんじゃないだろうか。
この度も、犬のすぐ横の地面に
と思うや、我が犬ジーロが振り返ると、鼻のすぐ後ろにべっちゃり。
どす黒いカラスの糞が乗っている。
うはははは、きったねえ!
これからおまえをモデルに写真を撮るのに!と私はすぐに拭いてやった。
拭いてやってから、先に写真を撮っておくんだったと悔んだ。
なかなかお目にかかれないみっともない姿を笑うと、
カラスも電線の上で「カカカカカカ」と笑っている。
私の笑い声とカラスの笑い声はそっくりだ。真似してやがるのだろうか。
近所の田んぼはちょうど田植えが済んだところで、
細く短い苗がひょろひょろと植わっている。
犬の頭に、編み物の帽子をかぶせて紐を結び、穴から耳を出す。
事前に帽子に通して結んでおいた糸に、折り紙の雨蛙を引っ掛けて固定する。
犬としては、頭に何かかぶせられるのなんか、イヤなんである。
だから、歩きながらすぐにプルプルと頭を振った。
頭を振ったら折り紙の雨蛙は落っこちた。
落っこちた折り紙の雨蛙を、犬は後足で踏んで歩いた。
トホホ。
苦労して仕上げた複雑な折り紙が、撮影前にすでにぺしゃんこの泥まみれである。
背中のふくらみにこだわったのに、台無しだ。
仕方ないので、泥を少し落とし、ぐてっと精気を失った折り紙の雨蛙を帽子に乗せて撮影した。
そしてそのまましばらく歩いていたら、また頭をプルプルッと振る。
今度は雨蛙はポーンと放物線を描いて飛んだ。
まるで本物のアマガエルが跳ねたようだった。
そしてまた地面に落ちて、しっとりとよれよれになっていった。
終盤、和紙が意のままにならない。
ふわふわと折りが戻ってしまい、形にならない。
霧でも吹きかけて糊を利かしたら折り目が生きてくるかも?
しかし、うまくいかずにヨレヨレになるのが怖くてやめておいた。
なんせ、外はしとしとと雨が降る。
紙を湿したら、乾きにくい。
これで良しとしよう。
折り紙の雨蛙はでき上がったし、折しも雨は上がったし、
散歩ついでに撮影に行くとするか。
犬の帽子と、雨蛙の折り紙と、カメラを忘れずに持って出る。
途上、モデル犬はマーキングしたり排便したりと忙しい。
道端を嗅いでいると、びちッと音がした。
見ると、犬のすぐ横の地面に、鳥の糞が落ちている。
見上げればカラスが電線にとまっている。
カラスは、下に人がいると、からかうために糞をするのだ、と私は見ている。
命中させるゲームかもしれない。が、それをやると怒られることも知っている。
ちょっと反らして外して、ビックリさせてからかっているんじゃないだろうか。
この度も、犬のすぐ横の地面に
と思うや、我が犬ジーロが振り返ると、鼻のすぐ後ろにべっちゃり。
どす黒いカラスの糞が乗っている。
うはははは、きったねえ!
これからおまえをモデルに写真を撮るのに!と私はすぐに拭いてやった。
拭いてやってから、先に写真を撮っておくんだったと悔んだ。
なかなかお目にかかれないみっともない姿を笑うと、
カラスも電線の上で「カカカカカカ」と笑っている。
私の笑い声とカラスの笑い声はそっくりだ。真似してやがるのだろうか。
近所の田んぼはちょうど田植えが済んだところで、
細く短い苗がひょろひょろと植わっている。
犬の頭に、編み物の帽子をかぶせて紐を結び、穴から耳を出す。
事前に帽子に通して結んでおいた糸に、折り紙の雨蛙を引っ掛けて固定する。
犬としては、頭に何かかぶせられるのなんか、イヤなんである。
だから、歩きながらすぐにプルプルと頭を振った。
頭を振ったら折り紙の雨蛙は落っこちた。
落っこちた折り紙の雨蛙を、犬は後足で踏んで歩いた。
トホホ。
苦労して仕上げた複雑な折り紙が、撮影前にすでにぺしゃんこの泥まみれである。
背中のふくらみにこだわったのに、台無しだ。
仕方ないので、泥を少し落とし、ぐてっと精気を失った折り紙の雨蛙を帽子に乗せて撮影した。
そしてそのまましばらく歩いていたら、また頭をプルプルッと振る。
今度は雨蛙はポーンと放物線を描いて飛んだ。
まるで本物のアマガエルが跳ねたようだった。
そしてまた地面に落ちて、しっとりとよれよれになっていった。
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