犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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レース的な

2020年06月06日 | 介護ウチのバヤイ
[あらまし] 同居母87歳パーキンソン病ヤール4要介護5認知症状少々。

和室に、亡父の作った本箱が低く3段ほど積んで並べてある。
その中は、ここで晩年の15年ほどを過ごした内容が詰まっている。
その上は、遺影や十字架などが置いてある。

その横にも、同じように本箱が並んでおり、
その上には、亡兄の遺影や、母の両親の遺影や位牌などが置いてある。

ちょっとした、故人を偲ぶのコーナーになっているわけだ。



私はあんまり偲ばないほうなんじゃないかと思う。
死別の経験が無いわけではないし、
身の周りの人が全滅した経験も無いから、
特に人と違うわけでもない。

ただ、
小学2年の時に、祖母と大伯父と兄が数ヶ月おきに亡くなった。
祖母が亡くなった時には、母や伯母の悲しみように驚いた憶えが有る。
一方、兄の葬式の頃にはずいぶん葬式ズレしていた記憶が有る。

五十歳になって、今までに友達も幾人か世を去った。
脳血管障害、心臓、癌、自死、事故死。

去る者は日々に疎し。
死んじゃったら段々忘れられるよ、ってことだが、
逆のことも有る。
また会えるうちは忘れて暮らしているけれど、
もう会えないとなると妙に思い出されたりする。

それが偲ぶということだろうけれど、
なんというか、悲しい寂しいというより、懐かしく慕わしく思い起こすことが多い。



兄が亡くなった後、兄の部屋は何年もそのままで、
しかし埃よけに机や本棚にシーツがかぶせられ、
なんとも薄暗い雰囲気だった。

亡父の書斎も、ずっとそのままだったのを、
死後8年目の昨年、私が勝手に片付けた。
本が多いので、放っておくとカビが増えるばかりだった。

晩年を過ごした部屋は和室で、畳敷きである。
その上に本箱を積んである。
そのまま何年も。
カビの危険が危ない。



本箱の中身のうち、捨てられる物は捨て、
捨て難い物は寄せて、空いた本箱をどかした。
下の畳は青かった。

そして、本箱の上を祭壇らしくするために、
母は白いレースのものを敷いていた。
箱を片付けて移動させ、敷物は日や風や水で汚れて黄ばんでいたので、
洗濯した。

けどこれ

一枚、どうも、長い。
幅がこんくらいで、長さがこんなに有って、
編み目がこんな感じで、適度な伸縮性が有って。

お母様、これはレースの敷物ではなくて、
垢すりでございますわよ。私の。
何年か前に買ったものの、すぐに無くなって謎だったヤツだ。
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