中国旅行記: スーの「あら!中国」

中国・蘇州を拠点に定年後を楽しむ男が、中国での日常生活や旅行で「あら」「おや」「へー」と感じたことを文章と写真で綴る。

洛陽(7) 文化大革命でどれほど破損したのか?

2009-04-27 08:59:31 | 旅行

  龍門石窟で一番オヤッと思ったのは、顔や手をそぎ落とされている仏像が非常に多いことです。風化で崩れるとか、盗掘で持ち帰られた仏像もあるようですが、明らかに破損目的の仕業と分かるものがたくさんあります(写真)

 この石窟のどこかに説明がないか探しましたが見当たりません。帰ってからインターネットで調べると、日本人、中国人のブログなど私的な文章の中に、文化大革命で多くの仏像が破壊されたという記述がたくさんありました。

 「JANJAN 市民の市民による市民のメディア」というWebにあった07年5月28日付の投稿の中に次のようなくだりがあります。「旅行社の人に聞いたところ『白馬寺が文革初期に紅衛兵によって破壊された直後に、当時の洛陽市の共産党トップが大学生を龍門石窟に派遣して守らせたために、大きな被害を受けなかった』と説明を受けた。しかし、90年代初めに訪れた知人は『文革によって大きな被害を受けた』と聞かされていた」

  私が問題にしたいのは、中国語で「龍門石窟、破損、文化大革命」と入れて検索しても、少なくとも初めの方には公式なコメントが出てこない、洛陽市の公式ホームページに龍門石窟のかなり詳しい説明がありますが、その中でもこの破損については何も触れていない点です。

  文化大革命は毛沢東、つまり当時の共産党が指導した。その負の部分に触れることはタブーというのでしょうか。共産党に都合のいい歴史だけをアピールする姿勢はどうもいただけません。



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1 コメント

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Unknown (yipu)
2009-04-27 22:25:45
私はあまり歴史について詳しくないのですが、
もったいないことだけは確かですね。

対象が多いでしょうから、
修復も難しいのでしょうね。
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