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【みんな生きている】李英鎬・金格植編

2010-11-28 22:59:54 | 日記
《延坪島砲撃の「実行犯」と見られる金格植軍団長とその上司・李英鎬次帥》

11月23日に北朝鮮が韓国の延坪島を砲撃した背後には朝鮮人民軍の影がちらついている。具体的には軍内部で黄海北方限界線(NLL)や黄海道地域を担当する金格植(キム・ギョクシク)第4軍団長(70歳。軍の大将)の名前が挙げられる。
韓国軍筋は

「放射砲は軍団クラスに配備されている兵器だ。そのため、今回の放射砲による砲撃は軍の強硬派として知られる金格植軍団長が自ら命令を下したに違いない」

と語る。
韓国軍当局は砲撃直前、金正日(キム・ジョンイル)総書記と金正恩(キム・ジョンウン)大将父子が金軍団長と会っていたという情報を入手しており、これについても詳しい分析作業を行なっている。
金格植軍団長は1994年~2007年まで西部地域の最前線を管轄する第2軍団長を13年間務めたことから、野戦には非常に精通した人物だ。2007年4月に総参謀長(韓国の合同参謀議長に相当)に就任したが、昨年2月に突然解任されて第4軍団長に降格した。
そのため、当時韓国政府の情報当局関係者は

「韓国軍の基準からすれば、合同参謀議長が野戦の軍団長に異動したというのは明らかに降格であり左遷だ。しかし、金総書記から特別な指示を受けてNLLでの緊張を高めるために特別に派遣された可能性も考えられる」

とコメントしていた。
こうした見方を裏付けるかのように金格植大将は第4軍団長に任命された直後の昨年2月24日、NLL周辺で海岸砲による砲撃訓練を実施して韓国軍を緊張させた。
さらに昨年5月27日、朝鮮人民軍板門店代表部が「西海5島での(韓国側の)艦艇や船舶の安全航行は保障出来ない」と発表した直後に第4軍団の動きが慌ただしくなった。NLL周辺には通常の2倍以上の弾薬や戦時用の燃料が運び込まれ、軍幹部が激励のため訪問したという情報もある。
韓国軍筋によると、当時は海岸砲や戦闘機による訓練回数も例年に比べて2倍以上増加したという。さらに金軍団長が赴任したあとは昨年11月の海戦、今年1月のNLL周辺での海岸砲による挑発、3月の哨戒艦・天安撃沈事件、8月のNLL韓国側への海岸砲砲撃等の挑発行為が相次いでいる。
この日、韓国政府の安全保障当局者は

「朝鮮戦争後では初めてとなる大韓民国の領土への直接攻撃を、単なる軍団長が指示した可能性は低い。この攻撃には現在朝鮮人民軍のトップにある李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長(69歳。軍の次帥)が間違いなく関与しているはずだ」

と語る。この見方からすると、今回の砲撃は前職の総参謀長(金軍団長)と現職の総参謀長(李次帥)による「合作」ということになる。
韓国国防研究院安全保障戦略研究センターの白承周(ペク・スンジュ)センター長は

「かつて朝鮮人民軍幹部だった複数の脱北者たちは李英鎬総参謀長について、異口同音に“各種の砲に詳しく、砲撃に関しては天才的な能力を持つ指揮官”と評している」
「かつて李総参謀長とともに勤務した元朝鮮人民軍将校の脱北者によると、“李総参謀長の執務室には非常に多くの書籍があり、それらはどれも砲兵や砲撃に関するものばかりだった。まさに砲兵学図書館とも言える執務室だ”とのことだ」

と述べた。今年になって相次いでいる朝鮮人民軍による海岸砲砲撃は「砲撃の専門家」李総参謀長の登場と関係があるという見方だ。
李総参謀長は9月28日に開催された朝鮮労働党代表者会で金正恩氏とともに党中央軍事委員会副委員長(委員長・金総書記)に就任した。朝鮮労働党規約第27条には「党中央軍事委員会が軍を指揮する」と明記されている。
今回の延坪島砲撃について韓国治安政策研究所のユ・ドンヨル研究員は

「延坪島砲撃の命令は金総書記→正恩氏・李総参謀長→金軍団長という順に伝えられたはずだ」

と分析している。



※延坪島砲撃については
【みんな生きている】
延坪島砲撃編
(11月25日・26日掲載)
も合わせてご覧下さい。
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