もずの独り言・goo版

半蔵ともず、gooでも独り言です。『もずの独り言』はこれからも戦い続けます。

【みんな生きている】文京区民センター編(1)-1

2010-07-09 22:04:21 | 日記
モンゴル訪問報告
-東京連続集会報告1-

以下は7月1日に文京区民センターで開催された「東京連続集会54」の報告です。


家族会の飯塚繁雄代表、増元照明事務局長が、6月21日から24日まで、モンゴルを訪問しました。その報告と6月10日の大行進と総理面会を踏まえ、拉致問題に関する最新情勢の報告を行いました。
また、家族会・救う会等北朝鮮関係のNGOが集まって「対北風船ビラ日本実行委員会」を6月15日に結成しました。6月23日と25日に、韓国の保守団体が主催する対北朝鮮ビラ送付運動に参加しました。その結果報告をしました。
最初に、モンゴルのテレビ局が撮影したビデオを見ながら、増元事務局長からモンゴル訪問の報告がなされた。



◆国会議員となった旭鷲山関等と面会

増元照明
みなさん今晩は。
6月26日に埼玉の集会に行った時に、「なぜ家族会がモンゴルに行くのか分からない」と言う方がおられましたので、まず経緯をお話します。
昨年か一昨年だったと思いますが、日本政府が各国メディアを招聘し、拉致被害者家族会に取材しました。その中にモンゴルの記者がいて、帰国後、北朝鮮による拉致問題を新聞に掲載したら少なからぬ反応があったそうです。
これを受けて、大阪の名誉モンゴル領事、この方は日本人女性ですが、横田さんに「モンゴルに行って拉致問題を訴えてはどうですか。モンゴルは北朝鮮に近しい国であるので、拉致問題を提起するのもいいのでは」と勧められたそうです。
横田さんは長時間の移動には耐えられないということもあり、事務局に話が来て、飯塚代表と相談し、「とにかく行ってみよう」ということになりました。
モンゴルではこのビデオを撮っていただいたモンゴルNTVという4年前にできたばかりのテレビ局で、若い社長が付きっ切りでアテンドしてくれました。日本に留学経験があって、日本語はペラペラで、日本人に近い話し方でした。
空港には常駐のフジテレビの方がいてインタビューを受けました。もう10年近く勤務しているそうです。韓国経由で、韓国で3時間の待ち時間を入れて計8時間かかりました。夜10時過ぎに着きました。飯塚さんも大分お疲れのようでした。
これがモンゴルの国会です。モンゴルは全国で270万人の人口で、首都のウランバートルに100万人強が住んでいるそうです。
70人いる国会議員の中で一番最初に会ったのは、日本でもお馴染みの旭鷲山関でした。我々がモンゴルに行くという話を聞いて、旭鷲山関の方から「是非会いたい」ということでした。バルダン・オチルという同僚議員と一緒にお会いしました。お二人とも北朝鮮には何回も行っているということです。
旭鷲山関は、「自分も北朝鮮には何回も行っている。日本にいた当時は、北朝鮮が拉致をやっているとは全く思っていなかった。だから2002年の9.17の時は非常にびっくりした」と言っておられました。お二人に会った中で、今後モンゴルの国会議員の中で拉致問題を提起していくということでした。
国会での面会は冒頭だけでなくすべてメディア公開で、なぜか共同通信の支局長やフジの常駐記者がすぐ側におられました。だから秘密の話も全くなかったのです。同僚議員が席を立たれた後は、日本語で長く話をさせていただきました。通訳はモンゴルのNTVの社長です。
次に会ったのが、モンゴル・日本友好議連のダン・ホヤック会長で、ダン・ホヤックさんは与党ですが、野党のバヤル・サイハンさんも同席されました。
話は建前の話ばかりで、「分かりました。日本とモンゴルは非常に友好的な国である。北朝鮮とも親しい。北朝鮮が心を許せる世界中で唯一の国ではないか」と言っておられました。こういう国の方が北朝鮮に行って、拉致問題の話をすればショックを受けるのではないか、近しい国の方からこういう問題が提起されるということですから。
昨年、ジュネーブに行った時、人権問題を告発する会議があったのですが、北朝鮮を擁護したのが、ベネズエラとミャンマー等国際社会からつまはじきにされている所がほとんど北朝鮮を擁護します。ですから、そういう国からも、「拉致の問題だけはなんとかしろ」という状況になれば、また何かあるのではないかと思います。

◆モンゴルは北朝鮮に近い国

NTVの社長は40代前半くらいと思いましたが、モンゴルはピラミッド社会で、非常に若い人が街にあふれています。モンゴルの名誉領事も、「35歳以下の人が多くを占めていてこの国は非常に若い国です」とおっしゃっていました。
ただインフラがまだ整っていないので、道はデコボコです。空港からウランバートルまででも、30~40分、デコボコの道を走りました。
次にお会いしたのが、モンゴル外務貿易省アジア局長のバーサンジャブ・ガンボルトさんで、ハンサムな方でした。これもメディアはすべて公開でした。秘密の話も何もなしでした。同席の部下の方は、大阪大学に留学されたそうです。アジア局長は英語を話すということでした。この画面は、外務貿易省の1階ロビーの片隅にある場所です。形式的な話が主でしたが、ある程度の誠意を感じました。
今後この方がどう動くかは、日本政府がどう働きかけるかにかかっていると感じます。日本政府は、モンゴルという地政学的に北朝鮮に近く、北朝鮮に近い国をどう使って、情報を取ったり、交渉をすすめるようなことがもっとあってもいいかなと思いました。
この方は城所モンゴル大使です。夕食に招いていただきました。気さくで面白い方でした。
ここは日本センターで、JICA(国際協力事業団)なども入っている所で、研修室のような場所です。120~130人くらい入れる所で3分の2くらいですから100人弱はいたと思います。
このDVDは日本政府が制作した拉致のDVDです。モンゴルNTVの社長がモンゴル語のナレーションを付けてみなさんに見ていただきました。
また、講演会を行いました。
この他にグランダ元法務副大臣とホテルでばったり会い、モンゴルNTVの社長が話をされ、翌日の日本センターでの講演会に来てくださいました。日本語が非常に堪能な方でした。
また、帰る日に、ガンテブサレン・ビャンバスレン元大蔵大臣に会いました。今、雑誌か何かにコラムを書いていて、モンゴル国内でコラムを読む人が多く影響力があるということでした。また民間シンクタンクの理事長もしておられます。この方も北朝鮮には何度も入っているとおっしゃっていました。「そんなことがあるのかなあ」という聞きぶりでした。日本が拉致問題解決のためにどれほどのことをするのかという姿勢を見せることでモンゴルも変わっていくのではないかと思いました。

◆「日本政府の頑張りが見えない」

飯塚繁雄
皆様こんにちは。
増元事務局長から概要説明がありました。こういった訪問は前から「どうか」という話がありました。大阪の名誉モンゴル領事の佐藤のり子さんの橋渡しで、モンゴルNTVの通称ウランさんがすべて手配をしてくださいました。通訳を含めて自社テレビ取材、放映、配信はもちろん、各新聞社へのつなぎ、JICAとの連携、政府・議会との面会、集会の段取りなどすべてお世話になりました。
我々がモンゴルに行くについては当然目的があります。一つはモンゴルの国民に日本人拉致問題を理解していただき、何かの形で協力をしていただくことをうながすことです。
もう一つは、モンゴル政府に日本との連携をもっと取っていただいて、北朝鮮からの情報や、日本政府と連携して具体的な取り組みがあればそれを是非実行していただくようお願いすることでした。
まず国会議員に働きかけようということでした。旭鷲山関はモンゴルの相撲取りの中で比較的良識のある人で、朝青龍とは全く違います。当初から我々に会いたいという話もありました。当時、北朝鮮の拉致というのは信じられなかったということでした。小泉総理が訪朝して、金正日(キム・ジョンイル)が拉致を認めたというニュースで初めて理解できたということでした。
話している中で、「日本は北朝鮮に対してもっと強く出るべきだ。解決が長引いているようだが時間をかけるのはよくない」とはっきり言っていました。さらに言えば、日本はしょっちゅう政権が変わるということも含めて、「日本政府の頑張りが見えない」ということもはっきり言っていました。
北朝鮮に行っても、向こうとの接触は幹部の方ばかりでしょうが、「日本人拉致あるいは世界中からの拉致を非常に隠したがっている」ということのようです。
また、「北朝鮮と交渉する段階になっても、支援をあげるから返してくださいというのは絶対ダメ」と。ああいう国には「もっと強くあたるべき」と言っていました。
さらに、「拉致問題、あるいは世界の拉致問題のためには、北朝鮮の大使に会えるよう問いかけている。しかし難しい面もある」、「今後日本・モンゴル政府の間で強い連携が必要。モンゴルでもできることがあればやる」とはっきり言っていました。
モンゴルは北朝鮮との関係はいいといっても、貿易などは少ないようです。雰囲気的に仲良しということでしょう。20年前にモンゴルが共産圏から自由主義国家に移った頃からそういう関係があるようです。
もう一人の議員も、「このような拉致があるのは残念だ。モンゴル日本議員連盟を使って、またこの問題で苦しんでいる各国が協力し、さらに家族会とも連携し力を合わせていく、モンゴルの国会でも話題にしていくつもり」と言っていました。
当然ながら初めて会う人ばかりなので、北朝鮮の非道さを我々の訴えで理解されたようです。また議連会長は、意味は分かりませんが、「日本とは昔から戦略的友好関係にある。北朝鮮ともよい関係がある。人権問題でも協力体制がある」ということでしたが、具体的には分かりません。
2006年にモンゴルで開かれた日朝作業部会、その内容は詳しく知られていませんが、「拉致はあってはならないこと、NGOも使って一般に広げていきたい」とのことでした。超党派の議連で36名の議員がいて、「そういうことも含めて関連部署と協力していく」と言っていました。
また我々の訪問について、「拉致の事実は国民にも広まるだろう」と言っていました。
もう一人の議員は、「互いに意見交換して、当り前の姿にするためにあらゆる方法を探そう」と言っていました。

◆色々なルートが今回見つかったような気がする

外務貿易省のアジア局長は、当然のことながら、「日本人拉致のことは承知している」と。「今後関係部署とも連携し、日本側とも相談していく」と、当然と言えば当然の発言がありました。
しかし、我々が拉致の実態を話しますと相当ショックだったようです。目を赤くして聞いていました。
その他、北朝鮮との関係でかなりいろいろな人がいます。先ほどの元大蔵大臣は交流があり、モンゴルの政府や市民に影響力がある方のようです。こういう方も含めて、いろいろなルートが今回見つかったような気がします。
しかし、誰かが言っていましたが、「大使館ルートではダメだ。単なる話し合いで終わる。政府が互いに重要課題と理解してやらないと」と。
通称日本センターというのは、JICA(日本モンゴル人材開発センター)という名前で、所長が森川さんという人です。講演会の段取りをしていただき、冒頭城所大使が挨拶して下さいました。「日本が抱えているこの問題は、ある意味で世界共通の問題だ」、「拉致問題解決にはもっと日本とモンゴルの協力体制が必要だ」と言われました。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【みんな生きている】文京区... | トップ | 【みんな生きている】アイジ... »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事