《北朝鮮製覚せい剤、韓国で流通》
ソウル中央地検は2月6日までに北朝鮮製と見られる覚せい剤5.95kgを密輸して韓国国内に流通させた容疑で、釜山市の暴力団・猶太派の顧問(56歳)を含む韓国と中国の暴力団関係者13人を逮捕、起訴した。
調べによると、13人は2009年9月~今年1月にかけて中国から密輸した覚せい剤を韓国国内で販売した疑いが持たれている。
密輸グループは中国・瀋陽市在住の暴力団メンバーから北朝鮮製の覚せい剤を受け取ったあと、漁船に偽装した船の船長室に隠して釜山港に持ち込んでいた。猶太派の密輸・販売の総責任者を務めていた人物(昨年自殺)は密輸した覚せい剤を七星派・東大門派・清涼里派等韓国全土にある10余りの暴力団メンバーを通じて流通させていた。
検察は検挙した中国の暴力団メンバーから「北朝鮮製だと聞いている」という供述を得たことから、「流通した覚せい剤は北朝鮮産と推定される」と発表した。
覚せい剤5.95kgは1回あたりの使用量(0.03g)で計算すると20万人分に相当する。
これを末端価格(1回分・10万ウォン=約7,430円)に換算すると198億ウォン(約14億7千万円)相当の利益となる。
今回の摘発により韓国全土規模の組織暴力団が大きな利権を伴う麻薬流通に本格的に関与し、韓国は北朝鮮製の覚せい剤に対して無防備な状態にあることが明るみに出た。
韓国検察は「北朝鮮産と推定される」と発表したが、北朝鮮が覚せい剤をはじめとする各種麻薬の生産基地となっていることは国際社会や韓国の捜査当局ではすでに事実として受け止められている。検察が敢えて断定を避けたのは、関係者の証言だけに頼った情報だからだ。
これまでに韓国の捜査当局が把握している北朝鮮製麻薬の流通ルートは2つに大別される。
まず、北朝鮮と国境を接する中国の東北三省(遼寧省・吉林省・黒竜江省)を経由するルートだ。今回摘発されたケースのように、中国の組織暴力団が関与して中国各地・韓国・日本等に流通しているとされる。
昨年8月には遼寧省瀋陽市のホテルで韓国人1人と日本人2人が北朝鮮製の覚せい剤60kgを密売した容疑で公安当局に摘発された。また、昨年7月には吉林省竜井市で北朝鮮製の麻薬4.5kgを密輸しようとした韓国人3人が検挙された。
2009年に東北三省では麻薬密売犯35人が検挙されたが、その大半は北朝鮮製の麻薬を取引していた。
もう一つのルートは、船でオーストラリア・フィリピン・日本等の第三国に「直輸出」するケースだ。
この場合、密売される麻薬は数百kgに達し、覚せい剤の国際的なヤミ取引価格を急落させる要素にもなる。
なお、北朝鮮製の覚せい剤は純度が高く、国際市場では高値で取引されているとのことだ。
※覚せい剤なんて、「釜山港に帰れ」ではなくて「釜山港から帰れ」だ。
ソウル中央地検は2月6日までに北朝鮮製と見られる覚せい剤5.95kgを密輸して韓国国内に流通させた容疑で、釜山市の暴力団・猶太派の顧問(56歳)を含む韓国と中国の暴力団関係者13人を逮捕、起訴した。
調べによると、13人は2009年9月~今年1月にかけて中国から密輸した覚せい剤を韓国国内で販売した疑いが持たれている。
密輸グループは中国・瀋陽市在住の暴力団メンバーから北朝鮮製の覚せい剤を受け取ったあと、漁船に偽装した船の船長室に隠して釜山港に持ち込んでいた。猶太派の密輸・販売の総責任者を務めていた人物(昨年自殺)は密輸した覚せい剤を七星派・東大門派・清涼里派等韓国全土にある10余りの暴力団メンバーを通じて流通させていた。
検察は検挙した中国の暴力団メンバーから「北朝鮮製だと聞いている」という供述を得たことから、「流通した覚せい剤は北朝鮮産と推定される」と発表した。
覚せい剤5.95kgは1回あたりの使用量(0.03g)で計算すると20万人分に相当する。
これを末端価格(1回分・10万ウォン=約7,430円)に換算すると198億ウォン(約14億7千万円)相当の利益となる。
今回の摘発により韓国全土規模の組織暴力団が大きな利権を伴う麻薬流通に本格的に関与し、韓国は北朝鮮製の覚せい剤に対して無防備な状態にあることが明るみに出た。
韓国検察は「北朝鮮産と推定される」と発表したが、北朝鮮が覚せい剤をはじめとする各種麻薬の生産基地となっていることは国際社会や韓国の捜査当局ではすでに事実として受け止められている。検察が敢えて断定を避けたのは、関係者の証言だけに頼った情報だからだ。
これまでに韓国の捜査当局が把握している北朝鮮製麻薬の流通ルートは2つに大別される。
まず、北朝鮮と国境を接する中国の東北三省(遼寧省・吉林省・黒竜江省)を経由するルートだ。今回摘発されたケースのように、中国の組織暴力団が関与して中国各地・韓国・日本等に流通しているとされる。
昨年8月には遼寧省瀋陽市のホテルで韓国人1人と日本人2人が北朝鮮製の覚せい剤60kgを密売した容疑で公安当局に摘発された。また、昨年7月には吉林省竜井市で北朝鮮製の麻薬4.5kgを密輸しようとした韓国人3人が検挙された。
2009年に東北三省では麻薬密売犯35人が検挙されたが、その大半は北朝鮮製の麻薬を取引していた。
もう一つのルートは、船でオーストラリア・フィリピン・日本等の第三国に「直輸出」するケースだ。
この場合、密売される麻薬は数百kgに達し、覚せい剤の国際的なヤミ取引価格を急落させる要素にもなる。
なお、北朝鮮製の覚せい剤は純度が高く、国際市場では高値で取引されているとのことだ。
※覚せい剤なんて、「釜山港に帰れ」ではなくて「釜山港から帰れ」だ。