もずの独り言・goo版

半蔵ともず、gooでも独り言です。『もずの独り言』はこれからも戦い続けます。

【みんな生きている】加藤 健編

2010-11-14 23:31:36 | 日記
(以下は、シンガポール人拉致事件を追及しているヒューマンライツ・イン・アジアの加藤 健代表のメッセージです)



シンガポール政府は機を見るに敏で、ある意味非常に計算高いので、圧力をかければ必ず北朝鮮海運を規制するはずです。それは北朝鮮への強烈な圧力となります。品物を届けなければ代金を受け取れないのです。ぜひご参戦下さい。
シンガポール政府に送った下記の告発文について、若干解説させていただきます。タイトルは、「大量破壊兵器拡散へのシンガポールの関与」です。
まず冒頭で、「シンガポール籍海運会社の国連制裁破りを阻止し、大量破壊兵器拡散その他の不法活動への関与を捜査せよ」と、結論を書きました。
一番最初に国連安保理決議1874と大量破壊兵器を持ち出したのは、「世界中のマスコミに叩かれるぞ!」という警告です。国際社会で問題になっているのは、残念ながら拉致問題でも人権問題でもなく、大量破壊兵器拡散です。
最初にシンガポールの北朝鮮大使館内にある東海(トンハエ)海運と、同じくチンポ海運(本当にこの名前なのです!)について書きました。
東海海運は、日本政府の制裁対象になっている朝鮮東海海運と名称が似ていることを指摘しました。(実は情報があるのですが今回は触れず)
ちなみに平壌の朝鮮東海海運は、1996年に大阪港からサリンの原材料であるフッ化ナトリウム50kgが密輸された事件に関わっています。
次にシンガポール人チョン・コイセンが率いるコーラエイジア海運貿易とそのグループ企業について、ニューヨークタイムズ、ガーディアン、ワシントンタイムズ、開かれた北韓放送を引用して説明しました。
チョン・コイセンのグループは北朝鮮の海運を請け負っていることを自ら認めています。そればかりでなく、北朝鮮船舶にモンゴル等の船籍を取らせる事務を行っていて、その見返りか、北朝鮮内で石油掘削の利権を獲得しています。
以前この男は北朝鮮船舶にカンボジア船籍を取らせる業務を行っていました。ところが2002年にフランス海軍に拿捕されたカンボジア船籍船が、大量のコカイン密輸を行っていたことが問題になり、カンボジアとの契約を打ち切られました。
現在の中心はモンゴルで、下記のようにホームページまで出して堂々と宣伝しています。

http://www.maritimechain.cnm/ship_registry/msr/default.asp

2003年に北朝鮮工作船が北朝鮮籍で一旦シンガポールに入り、そこでツバル船籍に変える偽装工作を行ってからヘロイン150kgをオーストラリアに密輸し、拿捕される事件が起きています。「ポンス号事件」です。
この事件へのチョン・コイセンの関与はまだ調べ切れていませんが、現在この男はツバルの名誉領事であり、会社内にツバル領事館を置き、ツバル船籍を斡旋する業務を行っています。

http://www.tuvaluconsulate.com/
http://www.tvship.com/

そのあとシンガポール政府に事の重大さを伝えるため、アメリカの追加制裁、イスラエルとユダヤ人社会の怒り、そして有名論文2つを解説し、「すぐに捜査を開始し、シンガポールの信用を守るよう望む」と締めました。
追伸部分は、北朝鮮の収容所内で脱北者の赤ちゃんが「中国人との混血児は生かさない」との方針により、生き埋めにされて殺されていることを報じたBBCの記事を紹介しました。実は追伸がよく読まれることはダイレクト・マーケティングの研究で分かっており、追伸にインパクトあることを書くのは通販業界のテクニックなのです。
そして「シンガポールが北朝鮮の同盟国と見られないよう望む」と書きました。中国人の血が入っているという理由で、かわいい赤ちゃんを生き埋めにして殺す国を、シンガポールは擁護できないはずです。

それでは一人でも多くの方が助太刀して下さることを希望しています。

よろしくお願いいたします。
加藤 健



※脱北者Fさんは恵山保衛部に拘禁された当時、中国から強制送還された妊婦がいた。
Fさんは

「9ヶ月目に入った妊婦が真夜中に呼び出され、3、4時間後に戻って来ると泣いてばかりいた。病院で中絶の注射を打たれたという。その少しあとで男の子を死産した。赤ちゃんを裸のまま見送ることが出来なかった母親は、垢がついたランニングシャツを脱いで赤ちゃんをくるんだ。そして、プラスチックの盥に入れようとした瞬間、抑えていた怒りを堪えきれず嗚咽した。しかし、保衛部職員は“中国の種子”などと暴言を吐いてその女性の顔を殴った」

と記した。
(脱北者の手記集より)

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【みんな生きている】有本恵子さん

2010-11-14 22:17:55 | 北朝鮮
11月14日、神奈川県藤沢市の藤沢産業センターで北朝鮮による拉致事件の集会が開かれ、拉致被害者・有本恵子さんの両親が登壇して田原総一朗氏を提訴した裁判を中心に集会は進みました。

「裁判所にちょこちょこ提出するんですよ、提訴理由とは関係の無いところばかり文字起こして。だから取材したテープはあるんだと思います」
(有本嘉代子さん。有本恵子さんの母)

集会では『朝まで生テレビ』の中で田原氏が「有本恵子さんも横田めぐみさんも、生きていないことはわかっている」という発言に対して有本さんの両親が慰謝料を求めている裁判で、「生きていないことはわかっている」という発言の根拠となった外務省幹部の発言が録音されている取材テープの存在の有無について話が及び、有本嘉代子さんのこの発言につながりました。
また、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会の三浦小太郎代表は
「取材テープを裁判所に提出することはジャーナリスト廃業と直結するが、今回は有本さんはじめ拉致被害者の人権にもかかわる問題なので、今回はテープを裁判所に提出して欲しい」
と訴えました。
また、有本嘉代子さんは裁判の中で明らかになった福田政権末期の拉致被害者解放交渉についても話し、
「政府がしとることがもう一つ納得いかない」
と政府に対し「もっと真面目にやれ」と訴えました。
福田政権末期に数人の未認定の拉致被害者を返す交渉がなされましたが、日本側は「その人たちが帰って来ても(国交正常化への)事態は好転しないから」を理由に消極的な対応だったということです。
集会の後半ではジャーナリストの高沢皓司さんからここ半年以内に外国から得た情報として
「『有本恵子さんと横田めぐみさんが平壌の英語圏区域内で買い物しているところを目撃した』という情報がある」
という話がありました。



※「アメリカは女性記者のときはクリントン元大統領、英語教師のときはカーター元大統領が直接平壌に乗り込んだ。日本にも元総理がたくさんいる。その中の一人でも平壌に行ったらどうなんだ。誰かいないのか」
(上田清司埼玉県知事)

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