ロシアがウクライナ侵攻を開始して2023年2月24日で1年、
一向に出口の見えない戦争の行方、
それでも高い支持を得るプーチン、
2月21日、プーチン大統領は2時間に渡る年次演説を行った、
そこで主張されたのは、
「ウクライナのネオナチ政権」の脅威、
「ウクライナが核兵器を所有」しようとしている、
「戦争を仕掛けたのは西側諸国」だ、
などなど、日本に居ると何ら根拠のない主張を繰り返しているように思えるのですが、
ロシア政府系メディアの調査によると、、、
プーチンの演説は78%が「正直で誠実」と評価しているそうです、
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ロシア国内のプーチンの支持率は80%超と相変わらず高い数字を維持しています、
戦争への慣れ、戦争反対に突出したくない戦時下の民衆心理などいろんな要因が指摘されていますが、
やはり大きいのは強力な情報統制でしょう、
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独立系メディアの活動制限、海外とのインターネットの遮断など、
ロシア国民は世界の公正な情報に触れる機会が相当な割合で制限されている、という気がします、
ま、いつの戦時下政権で行われてきたことなのですが、、、
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もちろん過去の日本でも行われてきました、
太平洋戦争末期の“大本営発表”、
実際の戦況、戦果とはまるっきり違う虚偽の発表を繰り返し、
戦争継続の正当性と国民の戦意高揚を煽り続けました、
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当初、比較的正確だった発表も戦況の悪化と共に、酷い虚偽発表を繰り返すことになります、
例えば、昭和19年10月の台湾沖航空戦では、、、
(大本営発表)撃沈・航空母艦11隻、戦艦2隻他多数
(実際の戦果)撃沈なし、大破2隻、小破1隻
といった具合、
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日本の大敗は大勝利に書き換えられていたのです、
これが大本営の意図だったのか?
それとも、現場部隊の誤認・過大評価の集積だったのか?論議はあるにせよ、
当時の日本国民は戦況の悪化を肌で感じつつも、
大本営発表を信じ、すがり、戦争継続の意志を持ち続けたのです、
この国民一体の戦争継続支持に疑問を呈する善良な市民は“非国民”の名の下に糾弾され、声を潜めていく、、、
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なんとなく間違っているような気はするが、非国民にはなりたくない、軍部を支持する方が生き易い、反対しても無駄、といった無力感、
現在のロシア国内でも同じようなことが起こっているのではないだろうか?
そう思うと悲しくなってきます、
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現在のロシアの状況はこれに似ているような気がします、
続く戦争に反対する市民の拘束、
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先週、中国が停戦に向けての話し合いを持つべきと主張、
はたしてどこまで実効性があるか?疑問ですが、話し合いが必要なのだけはたしかに真実、
もっとも強力な戦争抑止力は、大きな戦果ではなく強力な外交力であります、
これは過去の戦争終結のプロセスを観ても明らか、
そして、、、
虚偽の情報操作で戦争を継続する政権はいつか必ず崩壊する、これもまた真実だと思います、
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