なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事73~
4月18日までの1週間の陽性率は5.8%(前週5.3%)と微増、予想よりも低く推移、
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ひょっとすると6%台を越えて7%台に突入するかと心配していた陽性率、
先週は微増の5.8%となりました、
◆評価すべきは検査数が大幅に増えたこと
(検査数)
先々週 381306回 ⇒ 先週 456329回
(新規陽性者)
先々週 20536人 ⇒ 先週 26426人
(陽性率)
先々週 5.3% ⇒ 先週 5.8%
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検査数が大幅に増えたので、陽性率が飛び跳ねることがなかった、と見ます、
新規陽性者も陽性率も上がっているので、感染拡大は続いていますが、
そのスピードは、予想よりは鈍ったような印象です、
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先週の状態は、2021年1月31日までの週とほぼ同じスペックです、
(~1月31日) 5.7% 454648 26081人
(~4月18日) 5.8% 456329 26426人
1月31日までの週は第3波の終息期、
第3波のピークが過ぎて、検査態勢にも余裕が有り、しっかり新規陽性者を捕まえていた時期と思われます、
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先週の記事で書いたように、先々週までは検査数が思うように伸びず、
検査態勢が追いついていないのではないか?と心配しましたが、
先週の検査数を見て少し安心、検査態勢は一応コントロールされているようです、
この状態であれば、ある程度の精度でクラスターが追えている、と考えます、
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◆第4波のピークを低く抑えるには?
大阪府の第4波は第3波を大きく上回る規模になってしまいましたが、
日本全体で見ると、まだ壊滅的な状態には至っていない、
第4波のピークを低く抑えられる可能性が、今ならある、そんな状況です、
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首都圏他の都市部を中心に今後変異株が大暴れすることは容易に想像できます、
今こそ、先手を打って首都圏他での第4波のピークを低く抑える施策が寛容です、
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緊急事態宣言発出も効果的かもしれませんが、
宣言だけでは効果が無い、実質的にどのような規制を掛けるのか?
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飲食店への休業要請が検討されているようです、
たしかに効果的だと考えますが、経済的支援との見合いです、
規制だけでは片手落ちでしょう、
難しい局面です、
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(各日までの1週間の平均陽性率) ※8月以前は割愛しました
陽性率 検査数 陽性者数
9月 6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日 2.7% 132914 3573人
10月18日 2.8% 134620 3744人
10月25日 2.8% 139830 3878人
11月 1日 3.1% 147810 4612人
11月 8日 4.2% 140243 5940人
11月15日 5.5% 173776 9591人
11月22日 6.2% 217199 13502人
11月29日 6.1% 236143 14474人
12月6日 6.1% 251480 15445人
12月13日 5.9% 292670 17189人
12月20日 5.6% 330070 18593人
12月27日 6.1% 348965 21432人
1月 3日 10.8% 218184 23642人 ※年末年始で検査数が減少
1月10日 8.6% 460951 39821人 ※1/8首都圏 緊急事態宣言
1月17日 9.2% 450028 41521人 ※1/14関西中部福岡栃木 緊急事態宣言
1月24日 7.2% 536485 38365人
1月31日 5.7% 454648 26081人
2月 7日 4.3% 389517 16693人
2月14日 3.2% 349441 11037人
2月21日 2.8% 364258 10035人
2月28日 2.4% 299619 7233人 ※2月末、1都3県以外の緊急事態宣言解除
3月7日 2.1% 351169 7216人
3月14日 2.3% 340145 7917人
3月21日 2.3% 375025 8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日 3.0% 364712 11211人
4月4日 4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日 5.4% 381306 20536人
4月18日 5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請検討
※厚労省発表日報から集計 各日正午までの集計
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◆大阪府の第4波ピークはいつか?
変異株が大暴れし、未体験ゾーンに入ってしまった大阪府、
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4月13日(火)に初めて新規感染者数が1000人を越えて(1099人)から、
18日(日)の1220人まで6日間連続で1000人を越え、高原状に推移しています、
19日(月)も月曜日としては過去最高の719人、
残念ながら減少に転じているとは云えません、
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しかし、先週“淡い希望”として書いたように、大阪府の感染ピークが先週なのかも?
個人的にはまだ淡い期待を持っています、
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1年ほど前に良く書いていた事象=
『東アジアの感染ピークはなぜか欧米に比すると低い』という事象があるからです、
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変異株のお陰で第3波より凶暴化しているCOVID-19ですが、
それにしても、現状は欧米に比してピークが低いのは確かなこと、
感染対策の基本動作などが徹底されれば、ある程度ピークを低く抑えることが可能ではないか?
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大阪府のピークは先週~今週くらいで、来週からは減少に転じるのではないか?
と、今週も“淡い期待を込めた予想”として書いておきます、
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◆久しぶりに再掲 『欧米に比して、なぜか東アジアでの感染ピークは低い』件
(コロナのこと53 2020年11月30日の記事より転載)
独酌酔言で何度も書いている、
『欧米に比して、なぜか東アジアでの感染ピークは低い』件についてのメモ、
今回も再掲しておきます、
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?
今見ると、①とか⑤は本質的には関係なかったようですが、他はまだ可能性があります、
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とくに確度が高くなっているのが⑥の交差免疫説です、
もともとコロナウイルスは風邪を引き起こすウイルス(今回のCOVID-19は新型!)、
東アジアの国々では中国由来のコロナウイルスに感染してきたことでの(ある程度の)免疫があるのではないか?という説です、
そうであったらありがたいことです、
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あ、それと基本動作の②とか③はやはり今も重要です、これは変わりなし、
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◆決め手はやはりワクチンか?
今後のCOVID-19の出方(変異などの仕方)にもよるので、
絶対的な最終決着でない可能性もありますが、
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現状ではワクチン接種が進むと、感染リスクは減少することがある程度確認されてきています、
人口の半分がワクチン接種を終えたイスラエルでは、2021年4月18日から屋外でのマスク着用義務が解除されました、
一時、1日@1万人を越えていた新規感染者数が、このところは200人程度の日もあるそうです、
うん、当面はやはりワクチン接種が一番効果的なようです、
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◆始まった国内でのワクチン接種、まずは高齢者から
先行して医療関係者からスタートした日本国内のワクチン接種、
やっと一般への接種が高齢者からスタートしました、
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しかし、我が政府はワクチンを買い付けるだけで、
接種実施に対する知見・戦略を一切示さずに自治体へ丸投げ、
そのため、自治体では疲弊と混乱が生じています、
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また、ワクチン提供の数量・時期などが不明瞭なため、
効率的に接種が進んでいるとは云えない状況です、
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2021年4月9日現在で、国内のコロナワクチン接種回数は約160万回(あくまで回数)、
2回接種なので、単純に計算すると80万人くらいが接種完了したことになります、
これはまだ人口の1%にも満たない数字です、
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4月に入っての1日辺りの接種回数は多い日で10万回、
このペースで打ち続けても、全国民に2回接種するには2000日程度掛ります、
ま、そんなのんびりとした進捗はあり得ませんが、
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政府が宣言していたオリンピックまでに高齢者の接種を終える、
つまり、あと90日くらいで6000万人以上の接種をする、ということは、、、
1日辺り約70万人=140万回の接種が必要です、
現状の14倍のスピードが求められる訳です、
こんな国家的大事業、これを自治体に丸投げした政府の責任は大きいと考えます、
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◆ファイザー社のワクチンは3回目も必要?そして、毎年接種へ
日本で使用されているファイザー社のワクチンについて、
「考えられるシナリオとして、6~12か月以内に3回目の接種が必要となり、その後は年1回の再接種が必要になる可能性が高い。それを確認する必要がある」
インフルエンザワクチンも毎年接種(それも流行のタイプを予測して)しているのですから、驚くことはないですが、
にしても、これからコロナとの闘いは中期的に続くという可能性がある、ということです、
うむ~~、
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◆クラスターの多様化、部活動でのクラスターが気になります
クラスターはやはり医療施設・高齢者施設と多人数の宴会で発生しています、
とくにこれだけ云われているのに多人数で宴会をしてクラスターを作るのは、やはりアウトですね、
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でも、第4波では変異株の感染力の影響で、クラスターの多様化が起こっています、
その中でも気になるのは学校でのクラスター発生、
部活動、とくに体育系部活動でのクラスター発生が顕著です、
そのため、部活動の中止、すべての授業のオンライン化(大阪市)などが検討されています、
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1年前、非常事態宣言で一斉休校となり、家庭は大混乱しました、な
共働き、一人親家庭で子供が自宅にずっと居るというのは致命的な打撃、
(へんな話に聞こえますが、これが日本の実態、貧困率の問題でもある)
う~ん、どうなんだろう?
休校の必要性・効果についてはもう少し検討が必要なような気がします、
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◆さて?スポーツイベントの入場者規制は?
そうなってくると、現在ある程度の人数の入場を認めているスポーツイベントも影響が出てくるかもしれません、
早々にプロ野球やJリーグは無観客回避を宣言しましたが、決めるのは自治体、つまり政府の指導、
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確かにスポーツ観戦でのクラスター発生はこれまで確認されていません、
これもまた一律自粛というのもどうかな?と感じます、
効果を見極めての明確な指針を政府が出す必要があります、
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しかし、あまり感染状況が酷くなると野球やサッカーの試合も出来なくなるかもしれません、
16年振りの春の珍事、開幕猛ダッシュ中の阪神タイガース、
でも、途中でリーグ戦中止!!なんていうことになると、
今のタイガースの好成績も幻になるかもしれません、
それは悲しいかも、、、
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阪神タイガースのためにも、
政府にはもう一踏ん張りを期待します!!^^)
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