なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事82~
先週の陽性率は2.9%(先週3.1%)、首都圏はまだ宣言解除が難しいレベル、ワクチン接種数増は鈍化?
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6月13日までの1週間の陽性率は2.9%(前週3.1%)と安全水域で横ばい、
国内全体の傾向としては、第4波は終息に向かっているように観えますが、
首都圏(東京と神奈川)の感染者数が減りきっていません、なんかちょっと怖い、
ワクチン接種数は鈍化?大規模会場の予約にも空きが、、、
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◆新規陽性者数と陽性率
陽性率 検査数 新規陽性者数
3月21日 2.3% 375025 8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日 3.0% 364712 11211人
4月4日 4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日 5.4% 381306 20536人
4月18日 5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日 6.0% 539640 32585人 ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日 6.4% 542061 34811人
5月9日 7.8% 457873 35802人 ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日 6.8% 658101 44961人 ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日 5.5% 659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
5月30日 4.6% 589322 27400人 ※緊急事態宣言6月20日まで再延長
6月6日 3.1% 602455 18649人
6月13日 2.9% 467753 13499人
(厚労省HP日報から算出)
陽性率は安全水域で横ばい、
検査数が減っていますが、これは発症者が減っているから仕方ない、
現在の焦点は、首都圏(東京と神奈川)の今後の動向かと考えています、
五輪実施も絡んできて、ちょっとイヤな予感がしています(後述)、
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◆今週も一応確認、予想感染ピークと先週1週間の最大値実績と比較
大阪が緊急事態宣言を解除する方向で動いています、
たしかに、ここらで解除しなければ閉塞感が強まって経済へのダメージが大きすぎる様な気がします、
先週の最大感染者数で観ると、、、
人口 予想感染ピーク 第4波最大値 先週の最大値
東京都 1395万人 1953人 1121人 467人(6/12) 減少幅が小さい、イヤな予感、解除はまだ早い
大阪府 885万人 1200人 1260人 190人(6/8) 緊急事態宣言解除?
愛知県 752万人 1052人 679人 247人(6/9) 解除はまだ早い
福岡県 513万人 718人 634人 66人(6/9) 解除可能
北海道 527万人 734人 727人 182人(6/10) 解除はまだ早い
広島県 284万人 398人 237人 40人(6/13) 解除可能
岡山県 188万人 263人 189人 13人(6/9) 解除可能
沖縄県 146万人 204人 335人 174人(6/9) 緊急事態継続が必要
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◆緊急事態解除の目安は?
緊急事態宣言解除の目安を数値化してみましょう、
仮に大阪のレベルで解除可能だとしたら、
1日の新規感染者数が大体10万人当り@2人が目安となりそうです、
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これを各エリアに当てはめると
人口 解除の目安 先週の最大値
東京都 1395万人 279人 467人(6/12)
大阪府 885万人 177人 190人(6/8)
愛知県 752万人 150人 247人(6/9)
福岡県 513万人 103人 66人(6/9)
北海道 527万人 105人 182人(6/10)
広島県 284万人 57人 40人(6/13)
岡山県 188万人 38人 13人(6/9)
沖縄県 146万人 29人 174人(6/9)
解除可能な地域は、大阪?と福岡、広島、岡山、
解除が早すぎると思われるのが、東京、愛知、北海道、
一昨日も書きましたが、感染ピークを経験していない東京と神奈川、
この差をCOVID-19がどう考えているのか?心配です、
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沖縄はまだ緊急事態の継続が必要なレベルです、
一律に解除できる状況ではありませんね、
とくに、首都圏の減少傾向鈍化がとても気になります、
危険な兆候とも見えます、
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このまま解除してしまうと、変異株が一気に感染爆発を起こす可能性もあります、
五輪に向けて“安心安全ムード”を作りたい政府ですが、ここはもう少し緊急事態を継続するのが正着だと考えます、
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◆ワクチン接種数の増加に鈍化傾向、高齢者接種1日@最大約65万回程度
やっとエンジンが掛ってきて、大規模接種会場、職域接種も広がってきたワクチン接種ですが、
ここに来て、その接種増加スピードの鈍化傾向が見られます、
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先週の高齢者接種最大値は6月8日(水)の約65万回、そこからは最大値更新はありませんでした、
週末は前週を下回る数値でした、
(首相官邸HPより)
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東京と大阪の国大規模接種会場では予約枠が埋まらない状況になってきました、
自治体レベルでも接種が進んできた、とも観ることは出来ますが、、、
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スタート時は接種予約が取れずに混乱した接種ですが、
新たな壁に当たりそうです、
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◆国内でも高率接種の壁に当たりそうです
とにかく一刻も早く接種したいというイノベータ、アーリーアダプターに接種が行き渡ると、
いきなり接種スピードが鈍ってくる可能性があります、
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一定の割合で接種を希望しない人もいる、
これからは接種へのモチベーションの高揚、接種へのインセンティブが必要になるかもしれません、
米国での接種インセンティブ実施(奨励金・ドーナツや旅行の提供などなど)を少々やり過ぎかと思っていましたが、
50%越える接種率を目指すと、国内でもこういうことも必要になるかもしれません、
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孫さんは流石にこういうところに敏感で、さっそくインセンティブを用意しました、
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政府も今までは『モノ(ワクチン)確保⇒ヒト(打ち手)と会場を用意すれば希望者が流れ込む』
というマーケットモデルで活動してきましたが、
今後は、少しでも早く多くの人に接種を受けてもらう工夫、ワクチン接種への抵抗の除去が必要になってきます、
河野さん、この辺りが次のお仕事ですよ、
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◆高齢者のワクチン接種メーター
6月14日現在、ワクチン接種総数は約2000万回、
累計接種数 高齢者の累計回数 この1週間の回数
5月10日 約42万回
5月16日 約 98万回 56万回
5月23日 約234万回 136万回
5月30日 約498万回 264万回
6月6日 約900万回 402万回
6月13日 約1520万回 620万回
(首相官邸HP発表数字)
やはり増加スピードはやや鈍化しています、
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7月末まであと48日、
高齢者3600万人×2回を完了するのに必要な1日@接種回数は、
7200万回-1520万回÷48=118万回、
また少し増えました、
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◆ワクチン接種の全体像、接種完了は
菅さんは11月末までに希望する国民全員に接種を完了したいと発言、
仮に70%の人が接種を希望するとして、
(必要接種数) 1億2536万人×0.7×2回接種=1億7550回の接種が必要
(1日の接種数) 仮に今後の1日接種平均回数を80万回と仮定すると
※先週は1日100万回で計算しましたが、現実味がなくなってきたので1日@80万回にしました、これでもハードルは高い
(1億7550万回-2500万回接種済)÷1日80万回接種=188日
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今週から188日後は、、、2021年12月13日です、
なるほど、、、後付け計算ではありますが、1日も早く1日@80万回を目指す必要があるということです、
でも、このまま頑張ったなら、2022年冬~春にはマスクを外せる日が来るかもしれません、
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◆今のうちに第5波への備えを
なんとなく出口が見えてきた第4波、
こうなるとちょっと浮かれてしまうのが人の常、ワタシもその一人、
来週には赤提灯に灯が点っているのかと思うと、ちょっとウキウキします、
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でも、政治家の方は今こそ第5波への備えを整えていただきたい、
後手後手に回り、目先の対症療法に終始している政府に切にお願いしたいです、
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もっとも重要なのは重症者用のベット数の不足、
深刻なベット数の不足は、多くの病院以外でのコロナでの死亡者を出してしまいました、
大阪府は独自の対応を検討しているようですが、
国としても根本的な病院行政の改革で重症者用ベット数の確保を後押しする必要があります、
これは菅さんのお仕事です、そこんとこヨロシク、
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◆さて、もう五輪開催はもう既成事実に、
タイミング良く開催されたG7のお陰で、なんとなく五輪開催は既成事実になってきました、
やっと少し、医療体制規模や発生コロナ患者数の想定情報が流れ始めましたが、
まだまだ準備不足の感は拭えませんし、政府の認識も甘い!
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GPS機能などでの選手関係者の行動追跡などのシステムも出来ていないようだし、
(日本的発想で)選手関係者の自律自戒に期待するのは、五輪ムードの中ではホントに難しい、
菅さんは罰則を科すなどで対応できる、と考えているようですが、、、甘い!
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選手村で何が起こるのか?過去の五輪を見れば明らか、
試合が終わり緊張から解放された選手達がどんな行動に出るのか?
想像に難くありません、
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本人の自律自戒頼みではなく、もっと科学的で選手関係者に分かりやすい感染予防対策の実施が必要と考えます、
ああ、、、なんかもう不安だらけです、、、菅さんもか、、、
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