プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

ピアノ練習

1918-07-03 | 日本滞在記
1918年7月3日(旧暦6月20日)

 毎朝ヴィソツキー家でピアノを練習し、昼間は一家とともに浜辺に出かけている。とても暑い。ホテルは快適で気持ちがいい。朝食は62皿もあるバイキング。腹を空かせた哀れなペトログラード市民たちに見せてやりたいものだ!

 ウラジオストックでチェコスロバキア軍がボリシェビキを倒した。シベリア全土で戦争だ。おそらくロシアでは新たなクーデターが起こるだろう。正常に向かうことはないのだろうか?
 ゲッセンがベルリンでまた雑誌『話』を出版した。復活してくれて嬉しい。