プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

牧神の午後

1918-07-16 | 日本滞在記
1918年7月16日(旧暦7月3日)

 ともにスペイン人のグラナドス〔エンリケ、1867-1916、作曲家・ピアニスト〕とアルベニス〔イサーク、1860-1909、作曲家・ピアニスト〕はいい感じだが、中身が薄く、技巧的に青くさいところがある。ドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』は、素晴らしく繊細で詩的だ。もっとも、どこまでも無駄を繰り返してはいるが。彼の初期の作品群はけっこうお粗末だ。

 夜、ブリッジで31円すってしまった。よりによってこんな時に。