プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

『許しがたい情熱』翻訳終了

2006-11-17 | プロコフィエフ短編
プロコフィエフが日本で書いた短編小説4作目『許しがたい情熱』をようやく訳し終えました。しかし、いいところでブツッと切れており、これが未完の作とは惜しいかぎり! 

というのも、この小説は4作のうち最も“音楽的”な作品なのです。とある楽器の音を描写する場面があるのですが、まるで実際に音が聞こえてくるかのよう。おそらくプロコフィエフは、具体的な曲のイメージを抱いてこのくだりを書いたにちがいありません。

さてこれから翻訳のお清書と修正にかかります。希望的観測としては、来年には、なんらかの形でみなさんにご披露できればと思っています。今しばらくお待ちくださいませ!