プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

モダン音楽

1918-07-13 | 日本滞在記
1918年7月13日(旧暦6月30日)

 イギリス人宅には、モダン音楽の素晴らしい楽譜コレクションがある。今日は作曲はしないで、レーガー〔マックス、1873~1916、ドイツの作曲家〕、ロジェ〔デュカス・ジャン、1873~1954、フランスの作曲家〕、ラヴェル〔モーリス、1875~1937、フランスの作曲家〕、メトネル〔ニコライ、1880~1954、ロシアの作曲家〕を弾いた。とても満足した。どの曲も、モダンという評判にもかかわらず、とても響きがよく、じつによくできていて心地よい。ただし深みがない。私のほうがもっといい。