スピンターン~くり返しの人生を~あなたと~

~昭和23年団塊世代の独り言~

年末の宿題達成

2012年01月02日 | 日記

完成した飛行機だこ


今日は孫が来て一日中大忙しの一日でした。
どうしても明日凧揚げしたいので、近くのD2に
出向き4mm□の角材とセメダインを購入して
やっとのことで夕飯前に飛行機だこを作り上げ
ました。これで年末休みの宿題は、野いばらの感想
とこれで完成です。あす紐をつけて飛ばしてみようと
思います。子供が小さいころ正月につくり、新宿御苑
の公園であげました。少しの風でよくあがります。
是非皆さんも作ってみてください。
正月くらい、なにか子供に孫に自作のおもちゃを
つくって喜ばせるのが親の務めでしょうか?

また野いばらの感想はいかがでしょうか?
ご意見コメントください。

野いばらの感想

2012年01月02日 | 日記



主人公はフラワービジネスの営業マン。実はこの営業マンは
150年前に日本にきた情報部員の英国人を紹介する役割。
2009年6月のコッツワルズで営業マンは車が故障し、車を修理
してもらったパトリシアから、その家に伝わる150前のノート
を読むようにと渡される。

そのノートには英国から江戸に派遣された情報部員が日本語の
先生となった武家の娘との不安定な江戸時代末期の中で、英国人
と武家の娘との行き場のない張りつめた愛の物語が書かれていた。
浪人に追いつめられた二人がのがれた丘の頂で緩やかな曲線に
波うつようにゆっくりと風にゆられていた「野いばら」

再び2009年7月にもどりパトリシアを訪れた営業マンが案内された
コッツワルズの丘に群生する「野いばら」
そこでの二人の会話;
「これはあたながうえたのですか」
「わたしがここにきたときはすでにこうだった」
「いつごろからでしょうか」
「わからない、おそらく大昔からでしょうね」
「誰がうえたのでしょうか」
「わからない」

150年前と現在を「野いばら」が結んでこの話は終わっている。

私個人としては、ここまでが序文でこれから営業マンと
パトリシアとの現代の愛情を描いてほしかった。
例えば二人の肌にとげさす激しい愛。そしてその愛が
終り、再び風にゆられて「野いばら」は時空をこえて
未来にひろがっていく。

読んでいて、色や香りがするすばらしい小説でした。
皆さんも1575円でしばし現実をわすれてください。
著者;梶村 啓二 出版;日本経済新聞出版社