スピンターン~くり返しの人生を~あなたと~

~くり返しの人生についての独り言~

シリーズ/疫病と人間

2020年08月01日 | 日記

精神科医 斉藤 環 筑波大学教授

今日から8月にはいりました。ついに梅雨が明けましたね。

ところで今日の毎日新聞にはいつもの「シリーズ疫病と
人間」に、筑波大学の斎藤先生の「コロナ・ピューリタニズム」
が紹介されていました。コロナ禍では、感染リスクを下げること
がすべての行動に優先されている。この自粛ブームを先生は
「コロナ・ピューリタニズム」よんでいる。

コロナ感染防止の「ソーシャルディスタンス」と「3蜜回避」は
初めは「医学的な要請」であったものが、いつのまにか
「道徳的規範」にすり替わり、この規範が「正義」となり
暴走し、「自粛警察」が登場した。これが日本人の特徴であり
このすり替わりにより、ロックダウンや罰則が日本では
必要がなかったのだろうが、これがまたジレンマでもある。

それともう一つ、なぜ「コロナだけ」が「自粛警察」まで
登場し、感染リスクをゼロにすることが席巻するのだろう?
もっと高いリスク、例えば夜間車を運転することも
コロナの感染リスクよりも高いにもかかわらず、人はそのリスクを
感じつつ、夜のドライブを楽しんでいる。リスクを自分で
負いながら出かけていく人生を楽しんでいる。

自分でコロナを含めてリスクを負う尊厳を大切にする社会の
在り様をこれから考えていく必要があると主張されている。

GOTOトラベルも感染防止を確立しつつ、試行錯誤する
ことは大切かも。そうでもしないと、人生から見知らぬ土地で
人とあう楽しみがなくなってしまう。

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まもなく8月

2020年07月26日 | 日記

唐津ステイ

ご苦労さん紫陽花

玄関の桔梗まっさかり

ブログ更新が月一になってしまいました。
6月、7月は仕事で、神戸、三重県の津、朝ドラの音のふるさと豊橋
そして伊万里と合わせて4週間よくも無事で帰還できました。
今年の冬は、コロナのおかげで風邪一つもひかずに乗りこなし
また仕事も中断することなくすませました。

神戸や津及び豊橋への移動は東京駅経由の新幹線ですが
ひところに比べて、自由席は同じ列は満席にはなりませんが
前後の席には人がすわり、やはり長時間たとえば東京大阪の
2時間すわると、空気感染の恐れを感じます。伊万里に場合は
JAL便でいきましたが、便数が激減しているので、飛んでいる
飛行機の中はほぼ満席です。いままで輝いていたCAもコロナ
のおかげでしぼんで見えます。ただ行きも帰りも新型の飛行機
だったので、座席の前のビデオを十分楽しみました。コーヒーは
なくなり、紙パックのお茶にかわりました。

伊万里での3日間は雨ばかりでした。夕食は1日目はちかくの
リンガーハットで500円の餃子定食を肴にビールで乾杯。この
定食には15枚の小ぶりの餃子がついてきます。2日目は伊万里牛
のはいった焼肉。3日目は和食の店でした。コロナの影響で皆さんとの
会食は中止になりました。おかげで毎度の出張で体重は2kgは
一時的に太ります。

最後は、伊万里からタクシーで唐津までいき、松浦川の川べりに
ホテルリベールで一泊。夕食は唐津銀行まえの風来坊でいつもの
手羽先。名古屋の風来坊より絶品です。絶品といえば、豊橋の
老舗のウナギ屋さんで、ここが「別嬪」の発祥の地とききました。

ながい4週間の仕事をおえ、家にたどり着けば、すでに紫陽花は
見る影もなく、代わりに近くの店で一つ150円の桔梗を3つ
鉢にうえました。いまがさかりで見事に咲いています。

コロナも収束するどころか、これから第二波がやってきます。
安倍政権は打つ手なしです。一人一人の自覚をもってこの
100年来のウイルスに打ち勝ちましょう。
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疫病と人間/池澤夏樹

2020年07月03日 | 日記

池澤夏樹氏

6月は完全にお休みでした。すいません。
神戸と三重県津で仕事をしました。
マスクをして2mはなれて、面談するのはこれまでの
仕事と変わりありませんが、いまでも毎日体温は
測定しています。

少しずつ東京都のコロナ感染者は増え続け、今日は
とうとう2日続けて100人を超えてしまいました。

日曜日の毎日新聞で「シリーズ疫病と人間」が続いています。
今度の日曜日は、真打の「ジャック・アタリ」あたりが登場
してきます。その前に日本人としてすばらしい卓見をお持ちの
池澤夏樹氏を紹介します(最後は私の疑問)。

以下毎日新聞の池澤夏樹氏投稿より;
昭和から平成まで、資本主義市場経済で、消費者となって
新製品を買って喜ぶことを何より優先してきた。そうして
浮かれている間に資本の方はどんどんグローバル化し、国家が
コントロールできないものに育ってきた。消費文化によって
自然を改造して自分たちに都合のいいように仕立て直した。
それが行き過ぎて温暖化を招き、ウイルスのパンデミックを
引き起こした。

人間の社会にとっては一定の社会主義的施策は必要である。
今の政府のメンバーには社会主義の思想が足りないから
施策がみな検討違いになる。飲食店に自粛を要請するなら
休業補償はセットだろう。普通の国民の生活の場への想像力
がない。今の政治家たち。トランプは口汚い悪ガキ、習近平は
皇帝気取り、わが首相は事態を「アンダーコントロール」
できないアベノウソマロ。言葉を職業とする者としていえば
副詞・形容詞の多い語り手は信用しないほうがいい。安倍の
言葉は「美しい国」以来ぶよぶよの水増しである。

ウイルスはそれぞれの国の弱点を突く。
日本でいえば膨大な国債。対GDP比237%。ドイツは59%。
出生率の低下。出産可能な女性の数がすでに減っている以上
回復は絶対に不可能。これほど厳密な未来予想はない。国の
衰退は見えている。さらに37%という低い食料自給率。自動車
を優先して、農業を隅へ押しやった。政治家も財界人も目先の
利を追うばかりで遠い先を見ていなかった。国民もそれでいいと
思って浮かれていた。そこにパンデミック。具体的な今後の提案
はないが、最後に「人間は耐えるだけでなく勝利するだろう。
すべての生き物の中で、人間には魂があり、共感と犠牲と忍耐を
担うだけの精神があるからだ」と結んでいるが、

いまの地球で「共感と犠牲と忍耐を共有できる」国は、
日本にはあるだろうか?おおいに疑問だ。



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火星がでてゐる

2020年05月23日 | 日記

火星

高村光太郎の「火星がでてゐる」。この詩がポスト・コロナへの
日本再生のための視界には必要だと、寺島実郎氏がテレビで
主張している。この詩を以下に紹介します(抜粋)。

火星がでてゐる
要するにどうすればいいのかという問いは
折角たどつた思索の道を初めにかへす
要するにどうでもいいのか
否、否、無限大に否。
待つがいい、さうして第一の力を以て
そんな問いに急ぐお前の弱さを滅ぼすがいい
予約された結果を思ふのは卑しい
正しい原因に生きること
それのみが浄い。

お前の心を更にゆさぶり返す為には
もう一度頭を高く上げて
この寝静まつた暗い駒込台の真上に光る
あの大きな、まつかな星を見るがいい。
火星が出てゐる。

いまコロナによる100年来のパンデミックの
なか「いらだちの中で物事を単純化させない」
「全体知」をもってポスト・コロナを考えようと
寺島氏は主張している。早急な解決策はないのだ。
これから1年間否、10年をかけても「新しい生活様式」
を見つけよう。

毎日新聞の「疫病と人間」で水野和夫氏が提案して
いる。これからは「より遠く、より速く」ではなく
「より近く、よりゆっくり」に生活様式を改めようと。
ポスト・コロナの新しい入口には、ケインズのいう
「貪欲は悪徳であり、高利の強要は不品行であり、
貨幣愛は忌み嫌うべきものである」という原則を
掲げよう。

コロナは人類の継続のために必然として現れた。
感謝して、これから人類継続のための新しい生活
様式を見つけよう。これまでの生活様式に急いで
戻ろうとするのは、人類を破滅に向かわせる。

緊急事態宣言を解除しても、決してもとの生活に
戻ろうとは考えないほうがいい。


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疫病と人間/ムハマド・ユヌス氏

2020年05月12日 | 日記

今日の満開のアンジェラ

今日は毎日新聞の記事「シリーズ疫病と人間」に投稿された
経済学者ムハマド・ユヌス氏のご意見を紹介します。
文脈の流れは、わかりやすく編集していますが、先に
パンデミックで紹介した3人の学者の考えと同じ方向
だと感じました。

「新型コロナは突然世界の文脈と計算式を変え、存在しなかった
大胆な可能性の扉を開いた。私たちはまっさらな白紙の状態に
戻り、どんな方向へも行ける」

「経済を再開する前にどのような経済制度の中に暮らしたいか
合意を形成しなければならない。最も重要なのは経済は一つの
手段に過ぎないということだ。経済は人間が作った道具であり、
人間全体が最も幸せに暮らせる状態に至るまで、何度でも作り
替えるべきものだ」

「これまでの経済は、人間は自己の利益を最大化するために
行動するという「経済的人間」が、全てのビジネスのゴールを
利潤の最大化だと設定し、どれだけ富を蓄積したかで成功の
度合いを判断した」

「新たな経済理論は「経済的人間」ではなく、本当の人間に
基づいて再構築されるべきだ。そうすれば世界は変わる。人間が
経済理論を作るのだ。私たちは理論の産物であり続けることを
やめ、新たな理論を作る役割を取り戻さなくてはならない」
「ポストコロナ時代の経済の再構築では、すべての意思決定の
中核に「社会や環境への配慮」をしっかり据えなくてはいけない。
危機のさなかのいまこそ、新しい経済を計画する必要がある。危機が
終われば政府や銀行による企業への資金援助といった過去に実施
された古臭いアイデアがどっと押し寄せてくる。その前に準備
しなくてはいけない」

「私が提案するのは「ソーシャルビジネス」という新しい取組
が中核的な役割を担う包括的な再構築計画だ。「ソーシャルビジネス」
の目的は人間や社会を脅かす問題を解決することで、利潤の最大化
ではない。「ソーシャルビジネス」は「人は誰でも世界を変える
能力を持っている」という考えから生まれた。人間はこれまでも
技術革新と創造力で自然と闘い問題を解決して生き延びてきた。
人は生まれながらにして起業家なのであり就職先を探し求める存在
として生まれるわけではない。就職とは創造性の墓場だ。指示と
服従で決まる人生となる。教育の目的を就職に有利な若者を作り出す
ことから、起業家精神と創造力を自由に羽ばたかせることに変える」

「今回のパンデミックは世界を作り直すかってない好機だ。
もし失敗すればコロナウイルスがこの世界に持ち込んだ災害よりも
何倍も悲惨な大災害に人類は直面するだろう」

パンデミック後の新たな経済制度として、利潤最大化ではなく
一人一人の市民による「社会や環境を配慮」する新たな経済制度とは
ジャック・アタリの「利他主義」(合理的利己主義)に通じるものだろうか?





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